業務未経験の無職が独学でも半年くらいでFP2級・AFPに手が届いた話
俺にはしばらく無職の時代がありました。
会社をクビになり、長年の悲願だった行政書士の合格をメインの目標としながら、その間の2020年1月試験でFP2級に合格しました。
同年11月には、AFP登録をしました。
一応、FP歴は今年で4年目となります。
「FPすげえええええ!!」
と思うことばかりです。
FPのテキストで学べる内容が実生活、具体的には節約、投資、保険、税金や社会保険制度の理解に役立っていると感じます。
母も2023年5月試験で3級に合格しました。
自信と体系的な基礎知識が身につき、順調に投資による資産運用ができるようになっています。
運用益のお金という形で勉強の成果を実感できる素晴らしい国家資格です。
本屋でたくさん売っているお金に関する本もスラスラ読めますし、リベ大の学長とかのYouTubeの動画の内容も理解が早くなります。
お金に関する基礎知識、お金を貯めようとする意識があるだけで、漠然とした不安がなくなります。
本記事は、2級の勉強のコツを紹介していきます。
2級までは業務未経験の無職が独学で取れるし、お金に自信のない人ほど取るべき資格
FP3級
「基礎教養として身につけておくべき初級資格」
FP2級・AFP
「プロが一人前の証として取る中級資格」
FP1級・CFP
「幹部社員や独立FP、士業が取る最上級資格」
という印象があります。
2級+AFPで、資格上は一人前という印象があります。
近年では給料や年金をアテにせず、投資や副業、節税などで資産を守っていくことを是とする世の中に変わってきています。
一般人は3級レベルで充分と思われてきました。
しかし、これからは、
・一般人でも投資に興味のある人
・フリーランスや非正規雇用の人
・お金に自信がない人
このような人には、最低でも2級レベルの知識が必須になっていくと感じています。
1級を持つ専門家が言っている言葉、本やニュースでの経済、金融の内容を正しく理解し、自分の資産についてベストな判断をするためには、2級レベルの知識は必要であると感じています。
大丈夫です。
業務未経験でも、学歴や経歴、地頭に自信がなくても諦めないで勉強すれば、大抵の試験は受かるようにできています。
3級から勉強を始めたとしても、1年ほどで2級・AFPまで到達できます。
俺でも独学で取れたんですから、安心してください。
必要な教材は3冊のみ
2級までは特に通信講座や資格スクールの通学が要らないです。独学で取れます。
俺がおすすめするのは、以下の3冊です。
「史上最強のFP2級AFPテキスト 24-25年版 テキスト&問題集(ナツメ社)」
「2024年5月試験をあてる TAC直前予想模試 FP技能士2級・AFP [TAC渾身の予想模試3回分+本試験1回分](TAC出版)」
この3冊でいいです。
というか、それ以上手を広げちゃダメです。
テキストはどれも大きな差はないので、自分の肌に合ったものでいいのです。
ナツメ社の本はフルカラーで分かりやすいビジネス書が多いのですが、このテキストも例に漏れず、分かりやすく、網羅性が高いです。
テストに出るところは赤下線が引かれていたり、赤枠で囲まれていたりするので、そこを重点的に覚えて理解していくだけで基礎が身につきます。
ただし、法改正などがあるので最新版の教材を用意してください。
毎年、5月試験のあとの6月に新しい版が発売されています。
FP1級のテキストには手ぇ出すな
資格試験あるあるですが、どうしても点数が伸び悩んだり、理解に苦しむと人間はこういった行動に出ます。
「もっと難しい資格のテキストで勉強すれば、余裕で受かるだろ」と。
宅建なら2倍難しい行政書士のテキスト
行政書士なら3倍以上難しい司法書士のテキスト
FP2~3級なら、最上位の1級やCFP資格審査試験のテキスト
こういった「大は小を兼ねる」作戦をやりがちです。
まぁどうしても分からない時や参考書代わりにするのならいいですし、たまに1級レベルの知識が問題に混ざっていることもあるので、気持ちは激痛で分かるのですが、やめておきましょう。
分からない分野は捨てることも大事です。FP2級には足きりもないですし、トータルで6割以上解ければいいわけですからね。
分厚い1級テキストを1周するよりも、薄い2級テキストを2周した方が良い結果になります。
1日1科目、週末に模試をやる。これを2~5ヶ月続けるだけ
FPは学科・実技ともに6科目あります。
これは1級から3級まで、全て同じで、知識の深さと出題形式が違います。
月曜日から1日1科目のテキストを読いて、問題集を解いて、日曜日(本試験は日曜日)に模試を解いていく、というサイクルを繰り返します。
これを8~15週間(2~5ヶ月)続ければ、どんな問題が出ても解き方は覚えているし、さすがに教材の内容は頭の中に入ってきます。
1科目を1日でやるのは理想論なのですが難しければ、3~5日かけてもいいです。
大事なのは「毎日ちょっとでもいいから何周も周回で勉強すること」「勉強の習慣とやり方を身につける」ことです。
実技は、学科が6~7割解けるようになってからでいい
あまり実技の勉強をした記憶がありません。
実技とはいえ、全てが実技というわけでもなく、学科試験に近い問題もありました。
学科がある程度解けるレベルになるまで知識が定着していないと、実技を解くことは難しくなります。
言い換えると、学科が解ければ実技も解けるようになるので、勉強した記憶がないというより、ほとんど勉強しなくても解けるようになります。
ただ、解き方にはパターンがあるので試験前に何周かこなして、慣れておく必要がありますけどね。
電卓は安すぎるものはダメ
実技の勉強で使う電卓はコンビニで売っているような小さいモノはダメです。かといって関数電卓やApple Watchなどは試験規則に反するものなのでそれはそれでダメですが。
たぶん2級受かったあと、あなた、1級挑むでしょ?
もしくは税理士、会計士、簿記など・・・。
そして最終的には、会社の経理部や総務部、会計事務所への就職を目指しているはずです。
近いうち、ちゃんとした電卓が欲しくなるでしょうから、良い機会だと思って今のうちから買っておいてもいいかもしれませんね。
そこで、商業高校の生徒や、簿記や税理士を目指せる学校・資格スクールで標準装備として販売している電卓を紹介しておきます。
値段は張りますが、一生使えますし、押し心地が気持ちいいです。
2級を取った先にすること
中級資格の2級合格したことで、FPとしてお金全般に一定の知識が身についたと感じ・・・ましたか?
やはり業務・業界未経験のテキスト知識だけでは、ペーパーライセンスといいますか、あまり自信が湧いてこない人もいるかもしれません。
そもそも投資するほどお金がない。
節税効果のあるような物も買うことがない。
自分で火災保険や地震保険に入ってない。
生命保険に入るほど守るべき家族もない。
勤務先が企業年金などを導入していない。
そもそも働いておらず、社会保険も加入していない。
こういう2級合格者もいるはずです。
というか俺がそうでした。
あまり合格のメリットを感じていないのであれば
・1級やCFPに挑戦する
・本や新聞でインプットする
・2級技能士としてアウトプットする
こういった方法を採ってみましょう。
1級・CFPに挑戦する
2級に合格しても、イマイチ詳しくなった実感が湧かないなら、最上級の1級とCFPに挑戦してみましょう。
正直2級は一般人より少し詳しいくらいなので、そこまで差別化できるほどの力量ではございません。
ですが、最上級の1級・CFPは別格の難易度・知識量です。
行政書士・社労士に匹敵する難関資格ですが、合格すれば資格手当が3万円はつくわ、昇進はできるわ、未経験でも年齢と職歴と人柄(ここ大事)次第では喜んで採用されるわ、メリットだらけでしょう。
知識は刻々と古くなっていきますので、なるべく知識と勉強の習慣が定着しているうちに、1級・CFPに挑んでみてください。
なお、1級学科試験には、2級合格+1年以上の業務経験等の受験資格があります。6割以上の合格ラインは一緒ですが、業界に長く勤めていないと分からないような時事問題や記述式問題なども多いです。
更に、学科試験に受かってから実技試験が受験できるようになるなど、2級までとは日程やルールに違いがありますから、2級から1級の合格までには長期間を要します。
1年以上の業務経験等がなければ、CFP資格審査試験の6科目全てに合格することで学科試験を免除され、実技試験を受けます。
CFP資格審査試験は、年に2回、1科目ずつ受験できますが、以下のような特徴があります。
・択一式のみで1級学科試験ほどの難しさではないものの、1科目辺り100時間ほどの勉強が必要。
・47都道府県全てで受験できるものでもなく、交通費や受験料が高い。
・苦手な科目を得意な科目でカバーするといったことができず、6科目全部で35問前後/50問の正解が、各科目で必要。
・受験資格にはAFP登録が必要で、登録解除すると合格が無効になる。
など、簡単ではありません。
公式テキスト・問題集も勉強しにくく、問題と解答がくっついてて分割・別冊になっていません。AFP登録から3年以上経った現在でも合格・・・受験の検討すらもできていませんが。
本や新聞でインプットしよう
1級・CFPの受験と合格が難しければ、本や雑誌、ブログなどで実務・具体的な内容を勉強していきましょう。
1級・CFP保有者が執筆したもので、分野は自分の興味のある分野を勉強しましょう。
社会保険、投資、保険、節税、マイホーム購入、教育ローン、相続など、どれか1分野だけでも極めてみると面白いです。
ちなみに俺は行政書士に勝利しており、次に社労士を目指していることもあって、社会保険と相続分野が好きです。また、そろそろ年相応にお金を貯めないといけないので、資産運用の分野を頑張っています。
また、AFP登録すると毎月のように「FPジャーナル」という会報誌が届きますので、時事に合った最新の情報が読めるようになります。
2級技能士としてアウトプットする
2級の資格を活かして、保険会社の求人に応募してみたり、WEBライターとして仕事を受注したりして、知識をアウトプットしていきましょう。
人に教えられるくらいになると、本当に自分の役に立ちます。
WEBライターとは、悩み・疑問を解決したりする本記事のような「よく見かける記事」を、インタビューや取材、ネット検索や書籍などで情報をまとめて作成、情報発信する新しい職業です。
初心者や無資格者だと1文字辺り1円を下回ることもありますが、2級だと1.5円や2円と中~高単価で受注できることがあります。
本記事は大体で4500文字くらいですから、1文字2円だとして9000円です。本記事の執筆時間は大体2時間ほどなので、時給4500円くらいでしょうか。
まぁ本記事は誰かに書けと言われたものではないので、発注者がお金は発生しませんが・・・・。
金融ライターという道も視野に入れてはいかがでしょうか。