好きなゲームソフト part1 逆転裁判

みなさんは、好きなゲームソフトはありますか?

俺も小学生・中学生の頃は、かなりゲームで遊んでいました。

その中でも

逆転裁判

当時発売しているなかでは最新作だった「4」までガッツリ遊びました。
※2024年現在では「6」までナンバリングされてますが、「5」以降はプレイしていませんので、本記事では基本的に「4」までの情報となります。

最近は、YoutubeでVチューバーの逆転裁判の実況動画とか観ています。にじさんじ所属のニュイソシエールさんの逆転裁判の実況とかが好きです。

逆転裁判をプレイして法律に興味を持ったり、もともと法律に興味を持っていた人が逆転裁判をプレイする、というのはよくあることです。

俺もそのうちの1人でした。
ソフトを買ったときには、既に法律や専門家に憧れていたのです。


初プレイは逆転裁判4

初めてプレイしたのは、小学6年生の頃。

とあるソフトを新品で買ったものの、クソゲーすぎて購入40分で売却。元々第二候補にしていた当時最新作の「逆転裁判4」を購入しました。
3480円くらいでしたかね。

「3」から7年後の世界。
「3」まで主人公だった伝説の弁護士・成歩堂龍一(通称なるほど君)は弁護士資格を剥奪されてしまい主人公であり、成歩堂の友人の弟子・王泥喜法介を陰から支えるポジションとなります。

主人公交代ということもあり、作品全体の中ではあまり人気がなかったと言われる「4」でしたが、夏休みの頃はずっと遊んでいましたね。

そこから1、3、2とプレイしていきました。
2を買おうとした時には売り切れで、3を先に買ったんですよね。

基本的にどの作品から遊んでも大丈夫ですが、「1」から初めていきましょう。

逆転裁判の世界

2001年に初代が発売されましたが、どうやら逆転裁判の世界は、各作品の発売日からそれぞれ、10数年後の未来の世界のようで、現実とは裁判や警察の制度が大きく異なります。

初代は時代が2016年の秋から年末となっています。
4以降のエピソードは2025年以降のことなので、2024年現在でも、シリーズの後ろ半分は遠い未来のお話ということになります。

初代の2016年で24歳だった成歩堂は1992年度生まれという計算になります。

成歩堂は法学部卒でもなく、芸術学部卒なのですが、在学中に司法試験に合格しています。法科大学院には進学していないらしく、発売当時の現実の試験制度で考えても、凄まじいエリートです。

※現実の現行の試験は、発売当時の試験よりは易しくなったと言われていますが、それでもできるだけ名門で高偏差値の法学部・法科大学院を卒業後、数年間の浪人をして、やっと合格できるかどうかです。

証拠品を集めたり、関係者や先輩弁護士、刑事から話を聞いたり、探偵のような活動をします。時には心の鍵を解いて白状させたり、証拠品を突きつけて会話を広げたりすることも。

現場を調べたり、非常にクセの強い関係者と話したりする小ネタが楽しいんですよね。あるエピソードでは、オウムと会話することもできますが……トラウマになるようなとんでもないことを話します。

法廷では、非常にクセの強い検事たちを相手にしながら、非常にクセの強い証人や真犯人の証言のなかにある矛盾や勘違いを突き止めたりします。

この探偵と法廷、2つのパートを交互に行います。

弁護士として扱うのは基本的には殺人事件のみです。怪盗(窃盗罪?)の弁護をすることもありますが、後に殺人容疑でも再度弁護をすることになりますし、初期のファンブックでは成歩堂が刑事事件専門の弁護士であることが明記されています。

「5」以降やスピンオフの「逆転検事」はわかりませんが、少なくとも「4」までは民事事件は一切扱いません。証人や目撃者がパンツの窃盗していたとか、ウエイトレスさんを見ていた(セクハラ?)とかはあるものの、ゲームの争点になるのは殺人事件だけです。

これは殺人事件という重罪の冤罪をかけられ、有罪になれば重罪は間違いのない未来を受けることになってしまう依頼人を「逆転勝利」させる、というゲームだからでしょうか。

現実との違い

もちろん現実の法律や裁判制度を全く知らなくても、大丈夫です。
楽しくゲームを進めることができます。

証言と証拠に矛盾があるか、証人が勘違いをしていることに気づけなければならないため、推理力や読解力などはそれなりに必要ですが。

事件発生から3日以内に有罪か無罪を決めてしまう「序審法廷制度」の導入
裁判官が木槌でカンカンと叩く
審理中に「異議あり!」と叫ぶ

現実世界とはかけ離れているため、知らない方が楽しめるくらいです。

現実の弁護士のように
「有罪率は99%なので、起訴された以上は無罪判決はほぼ不可能。できるだけ情状酌量を狙って、執行猶予や減刑を求めていく」
ということはありません。

無罪判決、ただそれ1つだけです。

稀に証人や依頼人が、偽証罪や窃盗罪など他の罪状に問われることはありますが、基本的には依頼された殺人事件においては無実なので、その無罪判決を勝ち取ればゲームクリアとなります。

「4」では当時現実でも話題になったばかりの裁判員裁判による事件を扱うエピソードもありますし、指紋採取などの科学捜査によって証拠品を集めていくこともあります。

そして、依頼人である被告人を、有罪判決にするほうが正しい選択肢となるエピソードもあります。
「無罪」「有罪」ではなく、「真実にたどり着き、正しい判決」が求められるのです。

好きなキャラクター

逆転裁判に登場するキャラクターは、どれも強烈な個性を持っています。

板東ホテルのボーイ長

「初代」の第2話では、師匠弁護士の千尋さんが、第1話でも使用された凶器で殺害されてしまいます。その罪を霊媒師のタマゴである妹・真宵ちゃんが着せられてしまいます。

真犯人は情報を売買(というより脅迫)している探偵会社の社長。各方面に弱みを握っています。弁護士会も、検事局も、そして裁判所ですら逆らえないという闇の大物です。成歩堂もめちゃくちゃな罪を着せられてしまい、裁判も出来レースでまともに進みません。

更に担当検事は、成歩堂の旧友にして弁護士を目指すきっかけの1人、天才検事であるミツルギ検事だったのです。

第2話では、殺害現場の向かいにあるビジネスホテル「板東ホテル」のボーイ長と会話ができます。目撃者(実は真犯人と共犯)が板東ホテルの1室から事件を目撃・盗聴していたのですが、その日には目撃者にルームサービスのアイスコーヒーをお届けしたことを証言してくれます。

ボーイ「アイスコーヒー1800円、確かにお届けいたしました」
成歩堂「ん?随分高いんですね」
ボーイ「え?ええまぁ・・・2人分でございましたから」
成歩堂「2人、泊まっていたんですか!?」
ボーイ「そこの検事さんに・・・聞かれるまで話すなと」
ミツルギ「このバカボーイがああああ!」

逆転裁判 蘇る逆転 第二話

見た目や性格が特徴的なキャラクターが多い逆転裁判のなかでは、やはりボーイというだけあり、容姿はまともで清潔感に溢れ、物腰柔らかい言葉遣いです。

事件での経験を活かし
「殺人犯に茶を運んだボーイ」
「殺人犯が盗聴に使っていた部屋を持つホテル」
「弁護士に証言書を書いたことのあるボーイ」
として売り出そうとするなど、相当に強かで野心のある人物。

支店長や役員相当に出世をし、毎年ミツルギ検事にお中元などを贈っていたという。板東ホテルも高級路線の支店を出したり、テーマパークを開業。

野心って大事なんスねえ・・・

イトノコギリ刑事

ミツルギ検事を敬愛する所轄所の刑事、通称イトノコ刑事。

がっちりした体格に、某大捜査線の主人公のようなオリーブ色のコートを着ているレギュラーキャラです。刑事という立場上、毎回物語の最初のほうから登場し、かなりの情報を流してくれます。

語尾に「ッス」をつけるのが癖で、ドジだらけの捜査と証言で査定が酷いことになっているッス。癖の強い検事たちに振り回され、薄給激務で食事はソーメン、ごちそうでもウインナーしか食べられないッス。

・・・どうやら逆転裁判の世界では、「警察は検察の下位組織」のような位置づけで、検察が捜査の警察を指示したり、給与査定をしたりするようです。現実では警察と検察は優劣のない別機関というのを知って、相当驚きました。

基本的には検察側の人間ですが、正しい判決のために成歩堂にほとんど毎回のように情報をくれたり、裁判の最初に証人として登場します。敬愛する上司のミツルギや可愛い後輩のマコが犯人にされたときは、更に積極的に協力してくれます。

真犯人に力づくで証拠品を奪われるようなピンチのときには
「ここは自分に任せて、アンタは逃げるっスよ!」
と助けてくれたりします。

直接の描写はないものの、やはり刑事だけあって腕っ節と度胸は確かなようで、肝心な時にだけ役に立つ、そんな刑事です。

法律と向き合い始めたばかりの少年が受けた衝撃

逆転裁判という作品に触れる少し前。

俺はすでに法律家や士業というものを
少し意識していました。

もちろん子どもですし、具体的な条文も裁判制度、資格ごとの取り扱い業務の違いも分かっていませんでした。当時は偏差値で40以下のポンコツです。

司法試験どころか進学校や大学の進学すら怪しかったのですが、逆転裁判シリーズをプレイして、法律と向き合い、資格の1つくらい取ってみようという気持ちが強くなりました。

少しずつ成績を上げ、進学校、名門法学部、そして、オカンの仇であった、悲願の行政書士試験に合格しました。更に3年後に登録し、プロになりました。

行政書士試験は、弁護士や司法書士を目指す人の前座や前哨戦という扱いが多いですが、それさえ届かないで夢破れる人でごった返す難関です。

これだけ熱心に長年追いかけても、行政書士ひとつを取るのがやっとの自分ではありますが

子供の頃に決めた法律家という夢を一応叶えたこと
試験に敗れた親の仇を取り、無念を晴らしたこと・・・
これだけは胸を張れます。

そういう意味では自分の人生に影響した作品ですね。
3DS買って、「5」「6」プレイしてみようかな。
今なら攻略本なしでもクリアできるかもしれない。


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