好きな戦隊ヒーロー part2 電磁戦隊メガレンジャー
親戚の子どもが戦隊ヒーローにハマっていたので、かつて観ていたヒーローを思い出し、中学2年生の頃に観ていたんですよね。
そのなかでも、カクレンジャー、ゴーゴーファイブと並んで好きなのがメガレンジャーでした。
メガレンジャーの特徴
電磁戦隊メガレンジャーは、1997~1998年に放送していました。
実はメガレンジャーから、スーパー戦隊シリーズは、現在の日曜の朝に放送をするようになりました。
前作の激走戦隊カーレンジャーと同じく、若者が周りに正体を隠しながら、二重生活で怪人と戦います。
次回予告では、今回のお話に少し言及してから始まるような工夫があったり、夏の季節だけエンディングが変わったりします。
あらすじ
ゲームセンターに、メガレンジャーという格ゲーがありました。子どもたちが遊んでいると、ゲーセン荒らしのような男が現れ、後にレッドとなる伊達健太が撃退します。
そのプレイングに才能を感じた国際機関INETの博士たちが健太に、メガレンジャーになって地球の平和を守って欲しい的な話を持ちかけます。
実はメガレンジャーの戦士を選抜するという意味で、ゲームセンターの格ゲーを置いていたというのです。
ひとまず見返りの焼肉をごちそうになる健太。
時を同じくして、INETの施設研究にやってきた健太の同級生の耕一郎・瞬・千里・みくの4人。
門前払いを喰らいそうになるも、同時に敵組織・ネジレジアの襲撃を受けます。最新鋭の電子ロックを自分たちの持ち物であっさり解錠する姿に、可能性を感じた久保田博士は、正式にスカウトした健太と、偶然出会った4人をメガレンジャーに任命するのでした。
ヒーローの人としての成長
主人公たちは現役の高校生ということもあり、演じている俳優さんたちも、できるだけ高校生に近い年齢です。
そもそも特撮が、若手俳優にとって俳優として売れるかどうかの登竜門的な一面を持っていることもあり、若いキャストを起用することは、メガレンジャーに限った話ではないのですが。
話が進むに連れて、容姿や顔つきに変化があり、大人っぽく感じました。
更に精神的な成長も描かれています。
第1話の時点でも
「良いやつもいれば、悪いやつもいる」
というセリフがあります。
これは最終回での伏線でした。
最終回付近では、敵組織側に正体が知られ、学校に凸されたり、一般人にバラされてしまい、子ども向けの番組とは思えないほど、迫害を受けてしまいます。
自分たちの家も壊され、退学同然の処分となり居場所を失います。
ロボットもほとんどが大破、唯一無事な最終ロボのメガボイジャーも損傷が激しく、絶体絶命。
今まで何のために戦ってきたんだとヤケクソになりながら、卒業式当日の最終決戦に挑むメガレンジャー。
ラスボスにも
「お前たちは今幸せか?メガレンジャーになってこれまで活躍してきたのに、結局はかつての私のように、人間に迫害され裏切られ、今そうなっているんだぞ」的なことを言われ、一理あるとさえ感じます。
同級生の声援を受け
それでも少しでも存在する「良いやつ」を知ります。
地球の未来のために
たくさんの人々のために
大切な仲間のために
自分自身のために
そして、卒業するために戦うことを選びます。
最終決戦を生き残り、卒業証書を受け取り、メガレンジャー、そして高校生を卒業するのでした。
久保田のオッサン
メガレンジャーの活動を支えるのは、INETという世界的な組織です。
その中でも身近な存在なのが、いわゆる司令官ポジションの久保田博士。
偶然出会った高校生の健太たちをメガレンジャーにしてしまったことに申し訳なさを感じながらも、人間とともに成長しながら進化していくように作られたメガレンジャーのスーツや1号ロボのギャラクシーメガに相性が最高だと信じていました。
やはりまだまだ子どもで未成熟な一面もある健太たちを支えてくれるおじさんです。
メガレンジャーが搭乗できない時には代わりに操縦したり、装甲車のデジタンクに乗ってみたり、落ち込む健太を励まし、成長を喜ぶなど、優しそうな貫禄を漂わせるおじさんにしては、勇ましい一面を見せてくれます。
メガシルバー
メガレンジャーの6人目の戦士、早川裕作が変身します。本来はINETの優秀な研究員で、基本的には別行動を取っています。
メガレンジャーが罠に引っかかるなどピンチの時だけ出撃する…のですが、無許可でしょっちゅう出撃して、久保田のオッサンを悩ませてしまいます。
そんな自由な性格は、最終的にはINET副長官にまで目をつけられてしまうのですが…。
ケイタイザーというメガレンジャーのデジタイザーとは違う変身アイテムで、「2580」を押すと変身します。
武器や能力もメガレンジャーの5人とは別なので、敵の情報を把握してから突撃したり、一度受けた攻撃を無効化するような怪人、メガレンジャーの弱点を突いた作戦が相手でも単騎で勝利することができます。
このメガシルバー、めちゃくちゃ強いです。
まず、変身前でも戦闘員くらいなら倒せます。
変身後は5人全員の能力を使えるうえに、数値上の強さはメガレッドの2倍、という設定です。ただし、活動時間は2分30秒しかありません。放送時間的には、それ以上長い時間変身しているのですが。
後に性能を抑える代わりに、長時間変身できるようになりました。ただどう見ても性能を抑えたような強さには見えないのですが。
更に高校生のレッドたちに比べて、25歳の大人です。
精神的にも落ち着いているので、落ち込んでいるレッドたちを支える度量を持っています。
この辺は、久保田のオッサンに近い役割ですね。
物語後半の主力であるメガボイジャー、余ったパーツなどで自分専用のロボットのメガウインガーを製作するなど、自由が許されるだけの実力を持っています。
お互いの絆は強い
ギャラクシーメガの一部であるメガシップには100人のINET職員が乗っています。久保田博士、助手の立花さん、省吾やサムエルなど多くのサポーターと共にメガレンジャーは戦いを続けています。
しかし、仲間同士の絆が強いのは敵組織側もでした。
敵組織・ネジレジアの指令官であり、ラスボスのDr.ヒネラー。正体は、かつて久保田博士と共に働いていた鮫島博士だったのです。
久保田博士の変身スーツで人間を守るのではなく、人間の体そのものを強化するという真逆の方向性だったのですが、実験体で娘を死なせてしまい、世間から批判を浴び、更には久保田博士の案が採用されてしまい、人間への復習をもくろむのでした。
毎週の怪人には特にそうでもないのですが、側近である自分が作ったアンドロイドのシボレナやユガンデのことは息子や娘のように大切に思っています。2人もヒネラーのためには全力で応え、褒められたり労われたりすると喜びます。
シボレナは、かつて実験で失ってしまった娘に似せているし、ユガンデを騙して傷つけた新幹部ギレールにはキッチリ落とし前をつけさせています。
最終決戦でもヒネラーは最期に、2人の名前を叫んで爆散します。
この頃の戦隊ヒーローは、敵組織側の絆が強かったり仲が良いのが特徴的ですね。
記憶に残っているのは、ブタネジレ戦
ある日、体重がヤバいことになるメガピンク・みく。
ダイエットしなきゃと悩んでいるときに、いくら食べても太らない体質になるという魔法のソースがかかったクレープをキッチンカーで配るヒゲのコックさんと出会います。
演じているのは、本物のコックさんの森野熊八さんですね。
目的はまるで違うものの「移動販売のクレープ」「ピンクがダイエットで悩む」という点では忍者戦隊カクレンジャーや激走戦隊カーレンジャーを思い出します。
ですが、コックさんの正体はブタネジレ。
「〜ネジレ」とつくネジレ獣は、このブタネジレが最後となります。
魔法のクレープは食べたら最後、際限なく食べ物を食べ尽くす(しかも肉や野菜を生でそのまま、飛んでる鳥やカバンまで食べたがる)症状を発し、飢えで地球を滅ぼすというネジレジアの作戦だったのです。
ブタネジレが腹ごしらえにレストランで大量に食べてしまいます。
仕事をサボって飯食ってるのがバレて、シボレナに1発グーで殴られてしまい、仕事に戻ります。
そのあとすぐ、レストランに到達したメガレンジャー。お代の書かれた紙をウエイターから渡されるメガブラック。なんでメガレンジャーに請求しようとした。
「103万5000円+税金!?」
これは当時5%の消費税が導入されたばかりで、時事ネタと感じました。
みんなで押しつけ合う姿が面白かったですね。
一連の騒動には、クレープに原因があると突き止めた裕作。ブタネジレ戦をみく以外の4人に任せ、何かを食べたいと暴れるみくを椅子に縛り付け、対処法を考えますが、みくは縄をぶち破ってしまいます。
クレープの効果が切れて症状が治ったみくは変身。
実は20分断食すれば、クレープの効果が切れるのでした。
しかし、5人揃ってもなかなか倒せないブタネジレ。
なぜかやたら強い怪人でした。
裕作は自作の料理をブタネジレに食べさせ、隙をついてみくがボコボコに殴ってようやく倒します。そして巨大戦は、スーパーギャラクシーメガであっさり。
百万倍の好奇心
高校生活に憧れを持っていた中学時代の俺。
たなかえりさん演じるメガイエローが可愛かったですね、こんな彼女作って高校生になりたいと思いました。
携帯番号の下4桁をメガシルバーの変身コードと同じ「2580」にしたいとも思いました。
現在、YouTubeで無料公開してます。
毎週2話ずつで、始まったばかりです。
ぜひ見てみてください!