#77 すり込まれているセールス手法
スタジオで物販を少し始めることにしました。
といっても、わたしが長年悩んでいた手脚や背中の乾燥肌、むくみ、セルライトに効果的な保湿ジェルとクリームなどを少し扱うだけで、本格的に大々的に展開するわけではありません。
自分が使っていて良いなと思っていたものなので、これまでにも、乾燥に悩むお客さんには「amazonで買えるよ~」とURLをお伝えしていました。お伝えしたお客さんのなかには、購入して使用している方もいらっしゃって、効果もそれなりに出ているとおっしゃっていただいてます。
わたしは7年以上愛用していて、完全に乾燥が治まっているので、本当に悩む方にはぜひ勧めたいと思っています。しかし一つ懸念がありまして、ドラッグストアで気軽に買える製品より少し値が張るものなのです。
試すこともできずに、いきなり購入するのは難しいだろうな~、いくら悩みがあってもちょっと考える金額だと思う。ま、人によっては躊躇なく出せる金額かもしれませんが。
そんなわけで、勧めたいけど積極的には難しいかもな・・と思ってアレコレ思案していたところ、ちょうどその製品を扱う卸業者さんを見つけることができました。
「会員登録して購入できるのは美容系のサロンのみ」とあったので、ウチはダメかな・・と思いつつも、自分のスタジオの特徴や愛用している経緯を伝えてみたところ、店頭のみの販売で許可をいただけました。
これで、「悩んでいるお客さんには、最初に少し試してもらってから肌に合いそうなら購入を勧められそう!」と嬉しくなって、さっそくいくつか発注したり、スタジオ内に貼るお知らせやHPの記事の作成に取り掛かりました。
で、気づきました。スタジオ内に貼るお知らせやサイトの記事が、どうにもなんか上手く書けない。
なぜかというと、物販のセールスイメージが、いかにも、通販番組のような説明だったり、キャッチコピーだったりで、自分で書いていてうさんくさく感じるし、なんか変。ここはQVCか?みたいな。
通常価格〇〇円に大きく赤線で✕を引いて、「なんと!今ならセット購入で○○円!」というような書き方をしてしまったり。ドーン! バーン!みたいな赤字で値段だけが強調されてしまうようなチラシ。
あるいは、記事の内容は購買意欲をムダに煽るような書き方だったり。
自分では気づいていないけど、無意識のうちに世の中でよく使われる手法が頭の中にすり込まれているものなんだなと気づきました。
事業の柱として新たに物販に取り組む、というなら、価格的な戦略とか購入しやすくするためのマーケット戦略的なものが必要だと思います。
でも、今回、わたしがやろうとしているのは、自分が使っているものなら悩んでいるお客さんにしっかり説明して試してもらいながら勧められるし、市場価格より少しだけお得に買えればお客さんにメリットかな、と思って始める程度なのです。
それなのに、最初は、売価の決定ですらamazonや楽天と比較して、あぁだこうだ考えたり、導入キャンペーンとかでおまけ(例えば美容ドリンク1本つけるとか)があったほうがいいのかな、とか、何か少しズレた方向に進みそうな自分がいました。
本当にお客さんにもスタジオにもメリットのあることを考えた時に、長く使ってもらいたいなら、期間限定で最初だけ価格を下げるのも変だし、amazonや楽天に対抗して売りさばいて利益を出すことが目的ではないので、価格は参考にしたとしても「今ならネットで買うより安い!」とかアピールするのも違うなと、少し時間を置いて気づくことができました。
日常的に目に触れているものが、自然に自分のアウトプットに紛れ込んでしまう、一歩引いて考える冷静さは常に必要なんだなと感じています。
でも、実は美容ドリンクは購入してしまったんですよね、チラシをつくる前に発注したので・・。クリスマスプレゼントにでもすればいいっか!😂