習慣:むずかしい両立、勉強とスポーツの考え方(第19号2023/2/15)
こんにちは。インストラクターChiakiです。
今回のテーマは学業とのバランスです。
上位を目指してスポーツに取り組んだり、競技成績が上がってくると練習時間も長くなってくることが多いと思います。
通常、ジュニア期の練習時間は1週間あたりで子ども自身の年齢を超えないことが推奨されていますが(ex.10歳の場合、1週間の合計練習時間は10時間以内など)、優に超えている子どもも多いと思います。
それ自体は仕方ないことかなと思いますが、練習時間が増えれば必然的に他の時間が圧迫されます。とりわけ、勉強についてはそれぞれの家庭の方針で大きな違いが出るのではないでしょうか。
スタジオでパーソナルトレを受けてる子どもたちの中にも、学校によってはかなりの量の宿題があったり、塾にも通ったり、など、勉強との両立に大変そうな子もいました。
大変そうだな・・と思いつつも、わたしは「勉強は手を抜くべきでない、できるならやれるうちに存分にやっとけ」という考えなので、「そのままがんばれ~」と心の中で応援するくらいしかできませんでしたが。
「勉強かスポーツか」という比較を耳にすることもありますが、そもそも“どちらか一方”という二者択一の問題ではないのではと思います。
たとえスポーツで一定の才能を伸ばせるレベルであったとしても、ジュニア期は睡眠時間と勉強時間を削ってまでスポーツを優先するというのは少し違うかなと。
勉強を疎かにしないほうがいい理由は、自分で考えるための基礎を作れるからです。
一定の知識を得る(暗記する)こと
疑問を持つこと、調べること
仮説を立てること
そもそも表現しにくいことを言語化すること
何が分からないのかを判断できるようになること
これらのことは一朝一夕では身につかず長い時間の積み重ねのなかで醸成されるスキルなので、習慣として「苦じゃない」状態にしておくほうが絶対に子ども自身にプラスになります。
自分で考える力を持てれば、スポーツでもパフォーマンスを上げられるようになると思います。
勉強というと、学校のテストや学校で授業を受けることを想像してしまうと思いますが、そうした個別の事象ではなく”勉強の過程”に目を向けると良いです。
大切なのは、義務教育期間に必要とされている知識の習得と自分で考えて調べる、また考える、その繰り返しを長い期間経て、習慣にしていくことだと考えています。
その習慣が「競技を楽しみつつ、自分でパフォーマンスを上げられる選手」につながるとわたしは思います。
競技力を上げるために、自分で考えて試して、振り返って、また考えて試して・・というのは言葉で表すほど簡単なものでもないし、もどかしさも伴う、楽しいどころか苦しい、遠回りに感じることもあると思います。ジュニア期であればなおのこと、そう思うと思います。
ですが、たとえば、陸上短距離の山縣亮太選手のように、学生時代からまさにこのスタイルを貫いて自己記録更新を続けてきている強いアスリートもいますし、おそらく上位レベルのトップアスリートは山縣選手のように自分で考えて取り組む習慣があるのではと想像します。
スポーツをがんばる子にはぜひ勉強もがんばっていただけたらなと思います。
今回は何だか説教くさい感じになってしまいました。すみません。
なお、山縣選手の競技に向き合う姿勢について、こちらの記事がおすすめです。
2022年10月に都内で行われた講演の内容でわたしはオンラインで視聴しましたが、講演で語った内容はもちろん、山縣選手の持つ雰囲気や人柄なども再現されているのでおすすめです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回は2/25(土)、テーマはケガ予防を予定しています。
◎今週のやってみよう
かんたん足首ストレッチ
自宅の壁を使ってできる気軽なストレッチです。わたしは湯舟に浸かっているときに実践しています。
とっても簡単なので、ぜひこまめにやってみてください。
床に座ってひざを伸ばした体勢で壁に足の裏をつける。床から少しあげた体勢で、手は床につけておくとやりやすい。
かかとを壁から離さないようにして、足の指で壁を押す。
ひざが曲がらないように少しずつ指を手前に倒してから壁を押す、を繰り返す。
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こちらのインスタ投稿の2枚目に動画があります。
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