SPIをどう活用できるか
採用とSPI
業務の中で面接官として採用に携わっていると、SPIの結果を見る機会が多いです。
そこで、そもそもSPIってなんだっけ、どういう活用をすればいいんだっけ?と考えてみることにしました。
SPIとは何か
リクルートマネジメントソリューションズが開発した適性検査で、能力検査と性格検査に分けられることが分かりました。
活用する場面
一般的に、採用時の補助ツールとして活用されることが多いように思います。
以下図で言うと、①と②ですね。
いつ、誰が見るか
面接の際にSPI結果を参照する場合、いつ、誰が見て、どう解釈するかが難しいです。
この点に関しては、SPIを開発したリクルートの大沢武志氏の著書「心理学的経営」という一次情報に触れてみます。
ざっくりまとめると
診断に精通した人が読み取る
人物理解を深める情報のひとつとして、事前に目を通す
はじめて明らかになる良質の情報に注目する
というところでしょうか。
診断に精通した人が読み取っているか
心理学的経営の中では「診断に精通した(専門的訓練を受けた)人」と書かれています。
SPIはツールの一つなので、そのツールを正しく使うためには前提の知識が必要となります。SPIとは何か、どう活用すべきか…まさに本記事で知ろうとしている基礎知識を学んでおく必要はありそうです。
人物理解を深める情報のひとつとして、事前に目を通す
事前というのが重要ですね。
事前に見るとバイアスかかりそうですが、履歴書や職務経歴書等の他情報とも併せて確認することで、より多角的に人物理解するツールとして活用をするもののようです。
はじめて明らかになる良質の情報に注目する
これは気をつけなければならない落とし穴ですね。
人間はポジティブよりもネガティブな情報に気を取られやすいネガティビティバイアスがかかります。
採用活動においても、「この人を採用したらどんな良い効果が生まれるか」よりも、「ミスマッチな人を採用して、本人にも組織にも悪影響があったらどうしよう」という考えが頭をよぎってもおかしくありません。
短時間の会話だけでは見出しづらいポジティブな情報を拾えないか?を意識すると良さそうです。
オンボーディングにおける活用
ここまでは「採用」における活用を見てきましたが、育成観点でもSPIは利用できそうです。
先ほどの画像で『⑤新人の立ち上がり支援における活用』とされている箇所ですね。
SPIが"採用におけるツール"という先入観が強いと、採用後の定着・育成に目がいかず、活用できていない恐れがあります。この点でも利用をしたいものです。
まとめ
SPIとは、リクルートマネジメントソリューションズが開発した適性検査
能力検査と性格検査に分けられる
診断に精通した人が読み取る
人物理解を深める情報のひとつとして、事前に目を通す
はじめて明らかになる良質の情報に注目する
オンボーディングにおいても活用できる
ちゃんと使うことができればミスマッチを防ぐツールとして活用できますが、誤って凶器にならないように学ぶ必要がありそうですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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