見覚えのある傷口
あっという間に朝が来た。
瞬く間に昼になるだろう。
そして夜が訪れたりする。
「心を亡くす」で忙しい。
でも出来事があれば多少
心も揺らいだりするので
まだ忙しいわけではない。
亡くした心を蘇らせたり
無くした感情を探ったり
人間ってやることが多い。
ずっと無いままにいれば
心は永久に呼吸を忘れて
本物の屍になるだろうか。
心を持たぬ人類のことを
人はなんと呼ぶのだろう。
進化とも退化とも取れる。
発展にも衰退にも思える。
心の傷が深ければ深い程
それは進化的に思えるが
そればかりでは人間的に
広がらなくなってしまう。
アナフィラキシーなのか。
あるいはワクチンなのか。
やっぱり人間って難しい。