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恋物語

ある雨の昼休み
廊下ですれちがった
ただそれだけのこと
好きな人ができた

いつしか気がつくと
キミをさがしていた
帰り道あとをつけたり
電話してすぐ切ったり

 好きになったらだれでもそうさ
 おかしいことじゃないよ
 キミがそこにいてくれるだけで
 なんでもできる気がした

おなじ委員になって
はじめて口をきいた
加速していく鼓動
声にならない言葉

キミおもえばせつなくて
夜もねむれないほど
どうしてもつたえたくて
はじめて書いた手紙

  「好きになってくれてありがとう
   あなたが正直にいってくれたから
   わたしも正直にこたえるね
   ごめんなさいつきあうことはできません

   悩んだり苦しんだりしたでしょう
   傷つけてしまったかもしれませんね
   こらからも友だちでいてほしい
   それがわたしの正直な気持ちです」 

 好きになればみんなおなじさ
 はずかしいことじゃないよ
 キミがもしもいなくなったら
 生きていけない気がした

それから気まずくて
話もしなくなった
キミのあいさつから
逃げ隠れしていた

あのときうらんだのは
おさなかったせいだ
キミにおとなを感じて
とても悔しかった

いまでも忘れられない

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