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二十四節気 「大雪」の香り

「雪いよいよ降り重ねる折からなればなり」 『暦便覧』

大陸から顔を覗かせる興奮気味の寒気が、
“大”きな口を歪ませ、冷たい牙を剥いて威嚇すると、
大粒の“雪”涙を落とし、冷え冷えと泣き始める「大雪」の空。

寒々とした狂気な鋭声を日本海に響き渡らせると、
海上の子雲たちはその恐ろしさに身震いさせて、
思わず整列し、筋状に多くの雪雲行列を作るのです。

日本海側ではしっかりと雪が積もり、
太平洋側でも氷が張るような冷え込みとなって、
きりきりと笑う北風に咬みつかれる日々が続くようになります。
いわゆる、寒さが猛威を“振(ふ)るう”→“冬(ふ(る)ゆ)”、
寒さに身体が“震(ふる)う”→“冬(ふ(る)ゆ)”
の本格的な到来を向かえるといったわけです。

さらに、この時季は、1年で最も日の入りの時刻が早まる頃です。
そんな短日のかぼそい呼吸が、寂しさや切なさに拍車をかけ、
寒さをより一層、染み渡らせるように感じるのです。

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☂ 「大雪」な季節のアロマテラピー ☂

この頃になると、日本付近では西に高気圧、東に低気圧が陣取って睨み合う、
縦縞の“西高東低合戦天気図”が広げられることが多くなります。

西軍の高気圧から東軍の低気圧に向かって、凍える北西風が突進し、日本列島に吹きつけます。
日本海上では、筋状に雪雲の土埃を上げて走り抜け、日本海側に進軍して雪を降らせたかと思えば、雪を落として乾燥した冷たい木枯らしとなって、太平洋側へと駆け下り、私たちの心身に矛先を突き立て攻め入るのです。

つまりは、気温の急激な落ち込みや、年末の忙しい日々による体力低下、及び、免疫力低下だけでなく、低温低湿によるウィルスの活発化や呼吸器系の炎症なども手伝って、爆発的に風邪やインフルエンザなどが流行することになるわけです。
そんな風邪、インフルエンザなどの対策には、何より手洗いが先決ということで、今回は菌・ウィルス撃退系アロマハンドソープをオススメいたします。

☂ お天気アロマレシピ ❆
【 <大雪>のアロマハンドソープ~Bye!Bye!バイ菌!!~ 】

[使用材料] 
ソープ素地 100g <MPソープ素地>
ドライハーブ 1つまみ <ジュニパーベリー>
精油 10滴以下 <ティートゥリー6滴・ユーカリ4滴>
✿ ティートゥリー ✿ 
(^_-)☆…木々の隙間を縫うように走る、キレ味のあるシャープな爽風を感じさせる樹木系の香り。西高東低の気圧配置における、冷たく乾いた北風の進撃に立ち向かう、感染症防衛隊精油。
✿ ユーカリ ✿
(^_-)☆…冬の朝に似た透明感を持つ、きりっと引き締まる爽やかなミント系の香り。木枯らしに吹き飛ばされ心と身体がケガをしないよう、しっかりと地に足をつけてくれる、免疫力アップ系精油。

[作成手順]
① 小さくカットしたソープ素地を、電子レンジで30秒ほど(あくまで目安)温めて溶かす。
② 精油を加えて、ガラス棒でよく撹拌させる。
③ シリコン型に流し込み、ドライハーブをトッピングして軽く混ぜ合わせたら、そのまま冷ます。
④ 冷えて固まったら型から外し、乾燥させて完成。

[使用上の注意]
・基本的に、妊婦・授乳婦・子ども・皮膚炎(敏感肌含む)・高血圧・癲癇・腎臓疾患・肝臓疾患・心臓疾患・アレルギー・喘息・高齢者などの方は、精油の使用には十分な注意が必要である。事前に確認し、場合によっては使用を控える。
・精油は目や口に入れないこと。
・炎症がある部位、顔や敏感な部位、傷口へは使用しないこと。
・精油原液が肌に付かないように注意すること。(万が一ついた場合は、大量の水で洗い流す。)
・異常を感じた時は即使用を中止すること。(必要であれば医師の診察を受ける。)
・衣服などへの色や香りの染みつき、汚れには十分注意すること。
・火傷などに注意する。
・適宜、換気を行いながら作業する。
・ラップなどに包み、高温多湿を避けた冷暗所で保存。
・アロマテラピーは自己責任の原則で行うこと。

※ 市丸数馬「お天気香るコラム」 バイオウェザーサービスより一部改訂

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