顕正会の勧誘を受けた話
友人のお子さん(未成年)が顕正会の勧誘を受けた話。
顕正会とは、埼玉県さいたま市大宮区寿能町に本部を置く、正式名称冨士大石寺顕正会(ふじたいせきじけんしょうかい)という、日本の仏教系、法華系、日蓮系、日興門流系、富士門流系、大石寺系の宗教団体である。
思想としてはそこまで過激な団体ではないが、一般的に勧誘がしつこいということで知られる。
エホバの証人のような家庭を一軒一軒回ってインターホン越しに勧誘をするのとは違い、勧誘であることを隠して喫茶店などに呼び出した後、施設まで連れて行き入信させるというのが手口のようである。
かつてYoutuberのえらてんさんが顕正会の路上勧誘を録音、公開し、訴えられたということがあった。
最終的に顕正会が取り下げたということで決着がついたようだ。
今回の知り合いのケースは、都内のイベントで親しげに話しかけられ、SNSで繋がり、後日連絡が来たとのこと。
DMでたわいもない会話を何度か繰り返したのち、今度の週末の予定は?と聞かれ、ランチでもどう?と誘われたそう。
私ならもちろん一度会ったくらいで呼び出され、会いに行くことは皆無だが、今の子はSNSで繋がることはわりと普通なことなので、何の疑いもなく出かけていったそうだ。
まずは池袋に呼び出される。
一緒にランチをするのは顔見知りの一人かと思いきや、もう一人男(信者)がついてくる。
その後、なぜかときわ台に移動。
駅近くのチェーンのイタリア料理屋でがっつり勧誘される。
その後、ときわ台北口から徒歩4分の顕正会の本部に連れて行かれるという流れ。
そのお子さんは本部に行かずに帰ることができたとのことだが、過去には勧誘目的で連れ回したとして信者の逮捕者も出ている。
いろいろ調べてみると、顕正会は未成年の信者だろうと勧誘のノルマがあるらしく、SNSを使って勧誘することもあるのだろう。
成人同士が行うならまだしも、未成年が狙われるというのは非道だし、許されるものではない。
正直言って宗教というものに関しては私は否定的ではないのだが、スピリチュアル系しかり明らかに人の弱みにつけ込んだやり方はいかがなものかと思っている。
カルト宗教の映画だと芦田愛菜主演の「星の子」は非常に考えさせられる宗教二世の話である。
そのほか、高橋和巳の邪宗門もカルトの怖さがわかる本である。
参考まで。