ムーンエイジ・デイドリーム/デヴィッド・ボウイの美学を見た
デヴィッド・ボウイ / ムーンエイジ・デイドリーム
デヴィッド・ボウイの生い立ちから死まで。
美しいボウイの映像をふんだんに取り入れた伝記物の映画である。
正直言って新たに知ることはないんだけれど、定期的にボウイの生き様を見るとやる気がでてきます。
彼自身はやはりジギースターダスト以上の刺激や作品づくりというものに最後まで苦しんだんだなというのが垣間見られる。
何度見てもあの頃のボウイは最強だし、美しいし、なんといっても多くの若者に影響を与えて時代が変わったというのは事実であり、多大なる功績を残したのだ。
それは彼も自覚をしていて、同じものは作りたくないし、常に挑戦し続けていきたいという強い意志を持っていた。
だから「名声や若さにしがみつくのは見苦しい」と言っていて、
最後まで過去の自分に執着することなく美学を貫いたのがよくわかるのだ。
あまり良い家庭環境とは言えないところで幼少期は育ち、人間観察力が鋭いのか、自分自身に対しても運命のようなものを理解しているところがあり、
こうすればこうなるという量子力学的なことを常に実践し、自分を高みに持っていっているように思えた。
常に先を見据えているのだ。
彼はいろんな刺激を求めて住む場所を変えたり、曲作りの仕方を変えたりしていたが、人生において特に若い時に強烈な影響を受けるほどの何かに出会えたら、こんなに幸せなことはないなと思う。
私はもはや影響を受けることはなくなってきて、与えなければならない年齢になってきた。
果たしてこれからどれだけ感動することができ、何を残すことができるのか。
諦めてはいけないな。みっともない執着はやめて常に新しいことを始めなくては。
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