「逆転のトライアングル」金かルッキズムかサバイバル力か
逆転のトライアングル/リューベン・オストルンド
トレイラーが笑えるのでまず見てほしい。
資本主義社会の縮図がここにある。
どんなに汚い金でもそれを持っている人間がヒエラルキーの上に立てるのだ。
とにかく金、金、金!
ヒエラルキーのいろんな階層から見る金、その使い方、振る舞い。
すごく馬鹿にした感じで描写されている。
そこまで十分見せつけられたのち、環境が変わりヒエラルキーが逆転するのだ。
金が役に立たない環境ではまた別の階層が瞬く間に築き上げられる。
そう、人間というのはどこまでも醜い。
重要なものがかわろうとも、本質的に人間というのは変われないし、
ヒエラルキー自体は存在するのだ。
なんと愚かだろうと思うのだが、
笑わずにはいられない。
皮肉の効いた面白い映画でした。