苦役列車

今年お亡くなりになった西村賢太の自叙伝的小説「苦役列車」を読んだ。


若い頃の苦労話が綴られているわけだが、ろくな人間関係もなく、
友達も恋人もいないながら、肉状はもちろんある。
しかし、女性に対して優しくできるはずもなく、劣等感からかひどい言動でもってますます孤立していく。
なるほど、これが女性に対するある種のホンネか、と普段は見聞きすることのできない男性の感情が見え隠れしていて非常に興味深い。
ウソのないクズ男の話がもっと読みたいと思った。

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