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ChillTime☆つい熱くなる、コーヒーのこと。
実は私はコーヒーについてとてもうるさい。あまりにもうるさいので、身近な人は辟易しているかもしれない笑。
自分で焙烙(ほうろく)やゴマ煎り器を使ってコーヒー豆を焙煎したり、挽く方法(コーヒーミル)や挽き目(粒の粗さ)を工夫したり、淹れ方もさまざまな道具を使って研究してきて、かれこれ20年くらいにはなるでしょうか。
しかしながら、ガス火の自家焙煎は天候などで焼き具合が安定しなくてきっぱりやめてしまいました。今は北海道から沖縄まで、さまざまな気候下でさまざまな考えやテクニックを持つ焙煎士さんたちが焼くコーヒー豆をお取り寄せして、楽しんでいます。
リモートワークになったおかげで、ハンドドリップの腕もみるみる上がってきたものだなあと、自画自賛さえしています笑。
こんな姐さんだから、そこらへんで「カフェ始めました」などというふれ込みをみかけると、ついつい顔を出したくなるのです。で、顔を出すだけならいいけれど、気になるところをみつけてはつい余計なことを口走ってしまう。いや、最近はもう言わない、心の中で思うだけにしていますけど。
気になるのですよね。
自家焙煎をしていないカフェでも、どういう考えでどういうコーヒー豆を揃えているのか。一方、自家焙煎コーヒー豆のカフェというわりにコーヒー生豆の特徴を引き出せていないカフェには、かなりモヤモヤしますし。
それなりのお金を頂戴したいというなら、コーヒーミル、ドリッパー、何より淹れる技術は持ち合わせているんでしょうね?と考えてしまうのです。怖いですか笑?
見渡すと、独立してカフェを始める若者がとても多いです。始めやすい商売だからだと思うのですが、そんなに儲けられるものでもないですし、競合することになるから安定は厳しいですよね。
だから、同業者との差別化がとても重要になるのじゃないのかなと老婆心ながら思うのです(一応、特産品のブランディングとかエネルギーの地産地消とか、町おこし関連のコンサルタント業やっています)が、その老婆心が行き過ぎて失敗したことがあります。
今はコロナ禍だからどのお店の経営も助けたい気持ちが先行してはいるけど、本来なら客としては、美味しいコーヒー、ひと味違うコーヒー、カフェを当たり前に楽しみたいです。
以前小さな町に住んでいて、とある小さなカフェのオーナーロースターの焙煎したコーヒー豆が煙草のけむりのように臭(にお)うこと、そのコーヒー豆を淹れてもフルーティーではなく酸化してしまった酸が立って美味しくないこと、でも真摯に焙煎に向き合っているとはみえず、せっかくお金を払っているのに誰もそれを言えないこと。つまり、誰がその猫の首に鈴をつけるかということがありました。もったいないですよ、自家焙煎という差別化要素があるのに。
今なら冷静に考えて、老婆心なんてことはどうでもよく、黙って去ればよかっただけのことかもしれません。それが、処世術です。
ところが私がぼやいたその話は、小さな町ですから、尾びれ腹びれがついてすぐさまそのオーナーロースターの耳に入り、私は出禁になってしまいました。おやおや、みんなも言ってなかったか?
口は禍(わざわい)の門(かど)。反省です、気をつけましょう。
私はその町をすでに去り、今はこのペーパーフィルターを使わないチタンコーティングのドリッパーで淹れるハンドドリップコーヒーと、
この装置で淹れる氷水出しアイスコーヒーがお気に入りです。
※トップ写真はご近所のカフェにて、こだわり氷水出しアイスコーヒーを抽出しているところです。また、★エッセイ集★(Just chillin')マガジンのトップ写真はオーストラリア・バイロンベイのコーヒーの木です。オーストラリアでもコーヒー豆が生産されているのですよ。