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残ったのは借金820万円と1冊の本

居酒屋経営で残ったのは「借金」と、習慣になった「読書」でした。


読む本は相変わらず自己啓発系が多かったのですが、ビジネス系の本も読んでいました。

開業して4年目。店の売上から経費を引いて、残るのは毎月5〜6万円あれば良いほうでした。

友達や知り合いが店に来てくれて、「ありがとう」と口では言うのですが本心ではイヤでイヤでしょうがありませんでした。

当時僕は25〜6歳でしたので、友達と一緒に飲みたいと思ってしまうのです。

店が終わって飲みに誘われても、店の片付けや次の日の仕込みを考えると断ってしまうのでした。

本来ならば、友達の合コンなどをセッティングして店を使ってもらえれば良かったのかもしれません。

しかし、「俺はお前たちとは違うんだ」という変なプライドが邪魔をするのです。

自分は店を経営している、すべて自分の力でやっている。

会社に毎月決まった給料をもらっている人間とは生き方が違うのだと…。

そんな、屁のツッパリにもならないプライドから、友達や知り合いに「自分の店を使って」と言うことができないでいました。

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お客さんが来ないから、本ばっかり読んでいました。

その中でも特に引っかかったのが「こんなにオイシイ!フーゾク起業」でした。

学歴なし、人脈なし、資金なし。こんなボクでも3年で億万長者になれた! フーゾク界のカリスマ経営者が語る、努力しないから成功した究極のビジネスを余すところなく公開する。

ここに書かれていたのは、

デリバリーヘルス略して「デリヘル」は、
●一人で稼げる
●届出制なので許可はいらない
●警察に届ける合法のビジネス
●在庫がいらず利益率がいい商売

ということでした。

居酒屋経営をやってみて身にしみて分かったことは、

人件費と家賃が毎月定額でかかる

でした。

こんなこと当たり前だろうと思いますよね?

だけど、商売を始める時ってうまくいくことを前提に考えてしまってるんですよね。

1日これぐらいのお客さんは来るだろうから、月に○○万円の売上があって、家賃がいくらでアルバイトの給料はいくらで…って。

だけど


これが、ぜんっぜん計画書通りにいかないのですよ。ホントに。

売上が上がろうが下がろうが、家賃と人件費は毎月決まった金額が出ていきます。

この固定費を変動費にできればどんなにラクかと思いました。

ですので、この本を読んだ時にこれだ!と思いました。
これは儲かるビジネスの4原則にも当てはまります。

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410字
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