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【第1弾】脳科学(neuroscience)業界についてまとめてみる

世界的にはちょっとずつホットになってきている脳科学(英語だと、neuroscienceと言われることが多い)について考察してみたいと思います。

脳科学ってなあに?

そもそも脳科学とは何を指すのでしょうか。
wikipediaによると、

ヒトを含む動物の脳と、それが生み出す機能について研究する学問分野である。対象とする脳機能としては視覚認知、聴覚認知など感覚入力の処理に関するもの、記憶、学習、予測、思考、言語、問題解決など高次認知機能と呼ばれるもの、情動に関するものなどである。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/脳科学

つまり脳が関わっているだろう領域全般について、脳を起点に科学的に研究する領域と言えそうです。

脳科学の棲み分け

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引用:https://www.grandviewresearch.com/industry-analysis/neuroscience-market

上の図を見てお分かりの通り、ほとんどは北米とヨーロッパが市場を牽引していることがわかります。
日本を含むアジア地域は、1/4程度と見込まれています。

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引用:https://www.mordorintelligence.com/industry-reports/neuromarketing-market

こちらはニューロマーケティングに限定された情報とはなっていますが、日本を含むアジア圏では高いポテンシャルが見込まれています。

ただし…

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出所:Grand View Research社およびData Bridge Market Research 社資料などに基づき三菱総合研究所作成

ニューロマーケティングの市場規模はあまり大きくないと見込まれており、それよりも医療ヘルスケア領域が大きいと見込まれています。特に睡眠領域での応用が盛んな気がしています。

注目領域

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引用:https://www.grandviewresearch.com/industry-analysis/eye-tracking-market

私が注目している一つはアイトラッキング領域です。
5年後にかけて今の2~3倍のポテンシャルがあると見込まれているからです。
マーケッターは注目する領域になるのではないでしょうか?

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引用:https://www.reportsanddata.com/report-detail/electroencephalography-eeg-devices-market

加えて、EEG機器も面白いのではないかと思います。病院での脳機能系の検査機器として安価なため、導入が進むということだと思いますが、今の倍近い値になることが見込まれているので、かなり導入が進むと言われるのではないでしょうか。

今後に期待

まだまだ日本の市場に浸透しているとは言えない状況ですので、色々な角度から導入が進むといいと思っています。
例えば、新規事業立ち上げの際のユーザーインタビューの時のMVPチェックに使ったり、アンケート調査で一緒に使ったりなど。
意図していなくても人間はプライミングなどで偽ってしまうこともあるので、そういったある種のバイアスを排除する目的でも利用できるかと思います。

次回もお楽しみに。

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