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最近の記事

オープンイノベーションについて原著を基に考察してみました。

こんにちは。テレワークが隆盛していると巷で聞きつつも、ゆるりハードワークしている毎日です。 今回は前回、オープンイノベーション税制について書かせていただきましたが、今回はそもそもオープンイノベーションとは何かについてヘンリーチェスブロウの原著にあたりながら理解を深めていきたいと思います。 オープンイノベーションの定義オープンイノベーションとは、知識の流入と流出を自社の目的に叶うように利用して社内イノベーションを加速するとともに、イノベーションの社外活動を促進する市場を拡大

    • オープンイノベーション促進税制の要件から考えるオープンイノベーションとは

      昨今、Coronavirusでマスクがどこも品切れで、エアマスクをつけてます。 さて、Coronaに負けず国会を通りそうな目玉の法案のオープンイノベーション促進税制についてです。 財務省よりパンフレットが出ておりましたので、主に経産省の税制改正大網より考察してみたいと思います。 パンフレットのものが一番わかりやすいと思いますので、そちらを参考にいたします。 出し手の要件ベンチャー企業へ直接投資する国内の事業会社またはCVC 5年間の報告義務 1億円(中小企業であれば1

      • アイデンティティと幸福の関係性、財務構造の重要性、デジタルによる顧客との関係性の変化

        一つ目の記事は2018年のFIFAのW杯の実験からのものになります。 論旨アイデンティティ関連の結果の賭けを強く嫌っていることに対する研究。 投資家が国内資産や自分の会社に過剰投資するのと同様に、スポーツの試合でもホームバイアスは存在していると思われている。 皆さんも、スポーツの試合で勝てる見込みが低くても日本を応援してしまいますよね? カーネマンからの引用で、人々は豊かになればどれだけ幸せになるかを考えると、お金で何を買うことにできるかに注目しすぎ、豊かになるために

        • 【連載】コンシューマーニューロサイエンスを読む【第一回】

          最近、日経新聞より過去の実験の再現性について「?」がつくような記事が出ましたね。 だから、脳科学や行動経済学の実験を信奉せよとは言いませんが、ビジネス向けの実験記事をベースに自社でナレッジを貯めていくための基礎的な情報を把握するためにこちらの本について研究してみたいと思います。 コンシューマーニューロサイエンスとは?コンシューマーニューロサイエンスは英語でいうと、「consumer neuroscience」と書き、日本語で「消費者神経科学」と訳されます。 消費者は自分

          大企業の新規事業に取り組む従業員のモチベーションについての論文

          原題:Employees’ decision to participate in corporate venturing: A conjoint experiment of financial and non-financial motivations より、大企業が取り組む新規事業に参加する従業員のモチベーションについて解説していきたいと思います。 あらまし今までの研究では、金銭的インセンティブによる参加動機については関係するという結果が出ていますが、それのみではないの

          大企業の新規事業に取り組む従業員のモチベーションについての論文

          【大手調査会社も参入する脳科学業界】ニールセン

          最近、このような記事が出ていましたね。 ダイトーさんがニューロマーケティングをベースにカロリミットのボトルのデザインを変えたとのことです。日本でも徐々に広がりを見せているのがわかります。 ニールセンってどんな会社?ニールセンとはどのような会社なのでしょうか。 公式HPによれば、 ニールセンは、世界最大級のマーケティング調査&データ分析の会社です。 二つのビジネスユニットから成り、ニールセン・グローバル・メディアは、広告市場・メディア市場が機能するために必要である業界の共

          【大手調査会社も参入する脳科学業界】ニールセン

          【論文記事3本】経済摩擦とイノベーション、競合他社との情報交換の価値とは、制約が及ぼすGDP低下

          ツイッターの方で、「#後日記事にします」とつけて、論文をあげていましたが、3本溜まったので、それぞれ、要約して載せていきたいと思います。 経済摩擦とイノベーション 元にした論文はこちら 経済ショック後の経済摩擦は、GDP上昇に寄与するような労働生産性(TFP)を減速させます。なぜならば、労働生産性が落ちときに企業は、無形資産への投資を控えるためだと述べられています。それによってイノベーションが低下するのだということです。しかし、無形資産への投資は生産性と関連づけられている

          【論文記事3本】経済摩擦とイノベーション、競合他社との情報交換の価値とは、制約が及ぼすGDP低下

          【冷たいコーヒーより温かいコーヒーの方が評価が高くなる?】絶対仕事で役立つ脳科学5選

          会社に来客された際に、あまり考えずにお茶だしされていませんか? 今回の記事は、「無意識的に」、もしくは、「センス」で選んでいたことを脳科学的な観点での選択の方法について述べていきたいと思います。 今回参考にした本↓ [1]握手は人の心を動かす良い握手をした新卒の就職希望者は雇用される能力が高いということが証明された。 また、被験者同士が金銭を供与しあうゲームをした時に、マッサージをしたグループとしないグループで分けたときに、マッサージを受けたグループは、お返しの金額が片方

          【冷たいコーヒーより温かいコーヒーの方が評価が高くなる?】絶対仕事で役立つ脳科学5選

          イノベーションのためのリスクそして不確実性(観光系起業家の事例に学ぶ)

          無料で全文読める中ではかなり面白い部類に入る論文ではないかと思います。 旅行業界系の起業家の研究からイノベーションとリスク、不確実性を探っていく内容のようです。 元の論文↓ イノベーション?論文冒頭で、イノベーションは本質的にリスクと不確実性に関連していることが述べられています。 それは別の言い方をすると既知のリスクと未知のリスクと言い換えられるとのことです。 既知のリスクはコストコントロールで解決できる可能性がありますが、ほとんどはそう簡単ではなく、不確実性の条件下での

          イノベーションのためのリスクそして不確実性(観光系起業家の事例に学ぶ)

          【特別編】中華系スタートアップの資金調達

          今や新興国の星とも言える中国ですが、そんな中国での資金調達とイノベーションについて考察した論文のイントロが出ていましたので、それについての記事を書いていきたいと思います。 資金調達元と事業ステージ Jカーブと言われているものですね。 概ね、日本のスタートアップの仕組みと同じように思います。 イノベーションスコアは126か国中17位、投資された金額は4026億米ドルでアメリカに次いで2位。 ですが、財政的な制約があるのだと述べられています。 例えば、シード投資が米国に比べ困

          【特別編】中華系スタートアップの資金調達

          【特別編】起業家的な活動は経済成長にどう影響するのか。

          一般的には起業家の活動は経済効果にプラスと言われていますが、果たして本当でしょうか。 今回は、6年間で74の経済を分析した論文より、その答えを探ってみたいと思います。 前提いくつかの研究によれば起業家的活動は経済成長に関連しているというコンセンサスがあるとのことですが、その関係は明確ではなかったとのことです。 何故ならば、経済成長は起業家的活動に加えて、他にも多くの要因と変数が作用するため。 今回の研究では、破壊的な起業家のプラスの影響は考慮せず、一般的な起業家的活動が経済

          【特別編】起業家的な活動は経済成長にどう影響するのか。

          【心を汲み取って腕を動かす? BrainCo】

          ちょうどこの間CES2020が終了して、その中で面白い脳科学系企業がありましたので紹介させていただきます! 元の記事↓ 思った通り動く義手?タイトルは You can move this prosthetic hand with your mind 「この義手を心で動かすことができます」 となっていますね。 費用はだいたい1万ドル(約110万円)とのことです。 記事によると現在の義手は、金属製のフックかボタンのついた義手、ジェスチャを学習された義手だけだったのに対し

          【心を汲み取って腕を動かす? BrainCo】

          ブランドコミュニティの作り方〜ゲーミフィケーションはいかにしてブランドを構築するのか〜

          顧客体験を高めていく必要性に駆られている今、ゲーミフィケーションは今後,より関心を持つテーマとなると言えます。 ちなみにブランドに関するある脳科学の研究では、知名度があり強いブランドが示された場合、肯定的感情、報酬、自己認識と関連のある脳の領域が活性化され、知名度の劣るブランドが示された場合は、記憶や否定的感情の領域が活性化することが確認されたそうです。 ゲーミフィケーションの隆盛の背景上述の通り、ブランドは消費者からの企業価値を定める上で重要な意味を持つことがわかると思い

          ブランドコミュニティの作り方〜ゲーミフィケーションはいかにしてブランドを構築するのか〜

          【うつ病を磁気で治療する画期的なソリューションを提供】NeuroStar

          皆さんは、うつ病になったとしたら、まず思い浮かぶのがセラピーでそれもうまくいかなかったら、薬剤漬けで精神病棟に監禁されてしまうのではと不安を感じる方も多いのではないでしょうか。 そういった方向けの解決策の一つに期待できそうです。 【治療の方法】 かなりざっくり書くと、パルスの磁場を流し、脳の深部を活性化させることで、気分を改善させる血流量と糖代謝を増大させることで改善を測るようです。 1回の治療で37分、治療は週5回で4週間から6週間行うとのことです。 副作用は治療部

          【うつ病を磁気で治療する画期的なソリューションを提供】NeuroStar

          【脳科学小話】こんなに面白い脳科学

          脳科学について学習していると色々な発見をするもので、その一部を共有していきたいと思います。 0.5秒前に脳は意思決定している?こちらは有名な話なので、知っている人も多いことと存じます。 もしご存知ない方はこちらの記事を読むといいかもです。 こちらの記事では、自由意志が0.2秒だけしかないといった内容ですが、いずれにせよそれだけ短い時間で私たちは意思決定しているのです。 また、意思決定についてはこのような話も議論されることがあるそうです。 意思決定するから行動するのではな

          【脳科学小話】こんなに面白い脳科学

          【第1弾】脳科学(neuroscience)業界についてまとめてみる

          世界的にはちょっとずつホットになってきている脳科学(英語だと、neuroscienceと言われることが多い)について考察してみたいと思います。 脳科学ってなあに?そもそも脳科学とは何を指すのでしょうか。 wikipediaによると、 ヒトを含む動物の脳と、それが生み出す機能について研究する学問分野である。対象とする脳機能としては視覚認知、聴覚認知など感覚入力の処理に関するもの、記憶、学習、予測、思考、言語、問題解決など高次認知機能と呼ばれるもの、情動に関するものなどである

          【第1弾】脳科学(neuroscience)業界についてまとめてみる