Day97_現在のパトロン制度(Patreon.com)
どうも!180日後に起業する人です。
世界のユニークな企業を探している中で、前々から知っていたものの、事業としても成長していることを確認できたPatreon.comのビジネスについて、見ていきたいと思います。
現在のパトロンを体現するサービス
Patreonは読んで字が如く、パトロン制度を現代サービスとして提供しているようなビジネスです。以下、Genspark等で調べた内容です。
Patreonはクリエイター向けの会員制プラットフォームであり、クリエイターが自分のコンテンツをファンに提供し、収益を得るための仕組みを提供しています。以下にPatreonのビジネスモデルとクリエイターにとっての特徴と利点を整理します。
クリエイター支援プラットフォーム
アーティスト、ミュージシャン、ポッドキャスター、作家などのクリエイターを支援
ファンからの定期的な支援(月額または作品ごと)を可能にする
収益モデル
クリエイターへの支払いから5-12%の手数料を徴収
支払い処理手数料として追加で2.9%+$0.30を徴収
階層型会員システム
クリエイターが異なる特典レベルを設定可能
ファンは支援額に応じて異なる特典を受けられる
コンテンツ配信
有料会員限定のコンテンツ配信が可能
動画、音楽、アート、文章など、様々な形式に対応
コミュニティ構築
クリエイターとファンの直接的なつながりを促進
Patreonはクリエイターがファンとの関係を深めるためのツールを提供しています。例えば、投票機能やファンプロファイルを通じて、ファンとのインタラクションを促進します。
クリエイターの持続可能な収入源を創出
柔軟な支援形態
月額定額制や作品ごとの支援など、様々な形態に対応
クリエイターのニーズに合わせたカスタマイズが可能
分析ツール
クリエイター向けに詳細な分析ツールを提供
ファンの行動やエンゲージメントの把握が可能
その他
成長支援: Patreonはクリエイターがビジネスを拡大するための戦略やサポートも提供しています。具体的には、他のクリエイターとのネットワーキングやワークショップへの参加が可能です。
競争優位性: Patreonは多くの競合と比較しても、特にトップクリエイターを囲い込む戦略が成功しており、その結果として多くのクリエイターがプラットフォーム上で活動しています。
Patreonの財務状況
基本は非上場企業のため、公開情報はあまりないですが、以下のような状況とのことです
売上(年間支払処理額)
2019年: 約5億ドル
2020年: 約10億ドル
2021年: 約15億ドル
2022年と2023年の正確な数字は公開されていませんが、成長を続けていると報じられています
評価額
2021年9月の資金調達時点で、40億ドル以上と評価されました
EBITDA
具体的な数字は公開されていませんが、2020年に初めて利益を出したと報告されています
正直、出てきた時はモデルは理解できるが、うまくいくイメージがあまりなかったモデルです。ただ、トップクリエイターの囲い込みができれば、化けるサービスだと感じていたところ、現在はそこがうまくいっているようです。どのようにして、トップクリエイターを増やしていったかがかなり気になるので、また今度調べていければと思います。そして、オンラインサロンとの違いをどのように出しているかを実際に使ってみて、今後調べられればと思います。
180日後に起業する人