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水曜日
2024年11月8日 00:32
夜勤のコンビニで、僕は缶コーヒーの賞味期限をチェックしていた。真夜中の3時。外は雨。「いらっしゃいませ」入ってきたのは、ずぶ濡れの高校生くらいの女の子。制服のスカートから雨が滴り落ちている。温かい食べ物コーナーをしばらく見ていた彼女は、肉まんを二つ手に取ってレジに来た。「これ、温めてもらえますか?」「はい、少々お待ちください」電子レンジに肉まんを入れる。チンという音が静かな