【HPAC 2006⇒2020 ③】
「PACファンレポート」という連載を見つけた。
いまの時点で、4年前までさかのぼって読むことができる。
このnoteで2020年まで書ききったら、
じっくり読ませていただきたいと思う(いつになるねん)。
というわけで、こちらは、12年前までさかのぼる。。
◎第20回定期演奏会
バーンスタイン : 「キャンディード」序曲
バーンスタイン : 交響曲第2番「不安の時代」
チャイコフスキー : 交響曲第4番 ヘ短調
2008年11月23日(日・祝)
なんといっても、「不安の時代」
予習も何もなしに聴いたけれど、
18歳の心に“刺さる”曲だった。
そして、ピアニスト ブルーノ・フォンテーヌの名を
いまだに覚えているのは、
アンコールの「ラプソディー・イン・ブルー」をピアノソロで…
ホールの沸いたこと、沸いたこと。
そのあとに、もう1曲、
バーンスタイン:ウエストサイド物語より“サムウェア”
を演奏しているという記録がある。
それだけに、10年近く経って、
CDのブックレットに、
ブルーノ・フォンテーヌの名前を見つけたときの嬉しさ。
交響曲のあとには、
チャイコフスキー:バレエ組曲「くるみ割り人形」より“トレパーク”
の超高速演奏。。
この演奏会とほぼ同時期に、阪急西宮ガーデンズができた。
中学生になったばかりの頃には、まだ西宮球場があったその場所は、
大きな変化を遂げ、
「にしきた」の街のうつりかわりに、驚くばかりだった。
演奏会の会場では高校時代の恩師と偶然再会を果たしたりもして、
いろいろな記憶の詰まった、大切な演奏会のひとつ。
◎第23回定期演奏会
ウェーバー:歌劇「オベロン」序曲
ブラームス : ヴァイオリン、チェロと管弦楽のための協奏曲 イ短調
チャイコフスキー : 交響曲第6番 ロ短調 「悲愴」
「オベロン」序曲冒頭のホルン。
いつ聴いても、ぎゅっと心をつかまれる。
ブラームスは、実に渋い曲で、
当時はまだまだ「ようわからん」感じであった。
その後、だんだんと味わい、やみつきになっていったのだが…
ロシアの名匠によるチャイコフスキーをじっくりと聴いて、
これが上京する前、最後の定期演奏会となった。
1年前、フォーレのレクイエムを聴いたときには、
想像もしていなかった、関東での新生活。
「キャンディード」の東京公演、
そしていくつかの地方公演でPACを聴く機会に恵まれ、
帰省して、大晦日のジルヴェスター・コンサートを聴いたこともあるが、
定期演奏会に帰ってくるのは、5年後のことである。