【HPAC2020.9.19】いも食べたい。
いも食べたい。
さつまいも食べたい。
≪アルプス交響曲≫を聴き終えて、
そんなことを思った人が、この世に何人かはいるのだろうか。
総勢120名のオーケストラは、冒頭から気合十分。
リヒャルト・シュトラウスを弾ける/吹ける/叩けるよろこび、
みたいなものが溢れ出ていたと思う。
それでいて、自然体でもあり。。
今日は、思ったより雲の多い天気になったが、
秋の風が心地よい。
去年の今頃は、演奏会に足を運ぶ時間もないような暮らしをしていた。
「芸術の秋」なんて、いつ以来だろう・・・
このホールが開館して初めての≪第九≫を聴きに行った日、
気持ちのよい、秋の日。
開演前に食べたさつまいものパンと、
終演後に食べたあんことバターの入ったパンのことは、
いまでもよく覚えている。
15年経って、
こうして今も音楽を好きでいられるよろこび、
聴くたびに新たな発見ができるよろこび。
明日は、きっともっといい音楽になって、
この街に鳴り響くだろう。
スイートポテトを食べながら、
≪アルプス交響曲≫のエピローグが頭の中を巡り続けていた。