まだまだできそうではあったものの、軽く流すつもりで乗ったクロスバイクで全然踏めないことが確認され、それをもって休養期間へ。
私が今乗っているロードバイクと比べるとクロスバイクのリーチはおそらく20mmほど短い。指先で示せるくらいの、たったのこれくらいだが、サドルとペダル軸の位置関係が体格に合っているフレームとそうでないフレームの乗り心地はこんなにも差があるのかということを嫌でも体感せざるを得ず、落胆と、ある種の動揺が浮き彫りとなった。
だが、ひとまずはあるものでやっていくしかない。もしくは、Eddie Merckxのクロモリフレームを復活させるか……。あれは確かセンタートップが515mmだったと記憶しており、今のとさほど変わらない可能性もあるから、余計なことを考えないほうが身のためだろうか。
昼には気紛れを起こし、近すぎて中々入らない最寄りの蕎麦屋へ行き、天ざるを注文。店内を見渡すとレジの真上の書が目を引いたが、もっと驚いたのは隅にサトウハチローと書かれた色紙が飾られていたことだ。どんな縁があったのだろう。気になったが馴染みでないので聞かずに店を出た。
庭に生えているやたらと長く聳えてしまった花梨の木から実がぼろぼろ落ちてくるので、果実酒にしようと思い、帰り道にスーパーへ。ホワイトリカーとウォッカとジン、それからレモン、氷砂糖を買ってきた。4Lの瓶に入る限り一切合切混ぜて漬けようと思っている。いい感じの花梨スピリッツができたら儲け物だ。
改めてTTやパーシュートの選手達のフォームをまじまじ観察すると、あの人達は顔を前へ向けているようで向けておらず、超がつくほどの上目遣いで前方の確認をしているのではないかということに気付いた。
Rudy Projectが出している顔の角度は45°がいいという説と関係があるだろうか。
余談だが、エアロヘルメットがどんどん大きくなっていっているのが許されるならば、ボクシングで使うような冗談みたいな大きさのエアログローブが商品化されてもいいのではないかと思ったりもする。UCIが認めないものを作っても仕方がないのだろうか。
後日、サドル前端とBB中心を鉛直線上に合わせ、TTバーは地面と平行のまま、顔は斜め45°、これでみてくれの印象がどう変わるか、ビデオにおさめて確認したい。