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うちのお雑煮(富山)
うちのお雑煮。
出自:富山市×金沢市
出汁:昆布&かつおぶし+みりん・薄口しょうゆ
具材:ささみ・大根・人参・厚揚げ
もち:切り餅を出汁で煮て柔らかくする
トッピング:赤巻かまぼこ・花麩・ねぎ
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新年祭が行われる町内の神社のお下がりが入る。
今年のお供えは紅白のお鏡餅だったみたいで、
ピンクの餅が入っていた。
紅白のお鏡餅は石川県では普通らしいけれど、
富山にもあるんだね
出汁:昆布&かつおぶし+みりん・薄口醤油
雑煮の出汁は、関西風うどんだしと同じ味付け。うどん入れて食べれらる味に調整する。薄口しょうゆなので色は薄い。かつおぶしでとる出汁は、わたしの家ではおでんの時に使ったりする程度でふだんはあまり使わない。
ふだんの味噌汁は昆布または煮干しの出汁。実家じゃ顆粒の「ほんだし(いりこ)」ばかりだったので、「おだし」をちゃんととるのは嫁ぎ先の姑さん(金沢出身)の習慣。うちは二世帯同居なので郷に入れば従うのだ。
でも、わたしが持ちこんだ「ほんだし」も料理に使われるようになったので、そういう、遺伝子の混ざり合いみたいのはおもしろいな…と思う。
具材:ささみ・大根・人参・厚揚げ
大根と人参は薄めのいちょう切り。厚揚げ…は地域によって違うようなので解説すると、富山では、木綿豆腐をそのまま揚げたもののことをいう。表面だけ油揚げで中は白い豆腐なの。それを薄切り。ささみはそぎ切り。
実家の雑煮はすまし汁に焼きもち+三つ葉&ゆずだったので、嫁に来た時はなにもかもが違っていて驚いたんだ。それは金沢の街なかから嫁に来た義母さんも同じだったそう。
義母曰く、本家は野菜も餅も自分の家で作ったものがあるから惜しみなく入れられるんだろうねと。義母さんが若かった時の本家の雑煮は、何回もお代わりができて、野菜もたっぷりいただくメイン料理みたいなものだったもよう。
もち:切り餅を出汁で煮て柔らかくする
年末に本家から頂くもちや野菜はありがたい。義父母も買ってきた肉や魚を本家に贈る。こうした親戚付き合いは面倒なものだけれど、上の世代の方々はずっとそうしてきたんだよね。自分たち世代がそれを受け継ぐ…かどうかはまだわからない。それぞれの家の事情もある。
さて、もちである。つきたてが大きな板状で届くので、翌日いい具合に固まったところを切り分ける作業をする。包丁でやるのだけど、けっこうな力仕事。大きさはテキトウ。市販の切り餅サイズくらいに切って大きなタッパー容器に詰める。正月が過ぎたらカビが出る前に残りはジップロックに詰めて冷凍する。春にはほぼなくなっているけれど、餅が恋しくなる秋頃に長いコールドスリープから目覚めさせるのが好きだったりするんだよな…
雑煮はおおきな鍋に出汁をつくり、そこに生のままの切り餅をひとり2個くらい入れる。蓋をして弱火で3~5分煮ていると柔らかくなるので、菜箸で突いて芯が感じられなくなったら取り出す。
トッピング:赤巻かまぼこ・花麩・ねぎ
ねぎだけでじゅうぶん美味しいのだけど、お正月だから、ちょっと華やかに…ということで、富山名産の赤巻かまぼこ、花麩で彩り。
富山で生まれ育つと赤巻かまぼこが「かまぼこ」なのだと思うくらいメジャーなかまぼこ。赤いの以外にも色々あり、昆布で巻いたのが富山らしくて好き。そしてかまぼこは普段からよく食べる。
板についた「かまぼこ」はプリプリっとした食感だけれど、富山の赤巻はもちぷりっという感じ。味は板付きより濃いめ。煮て出汁にすることもあるくらいだから、さつま揚げに近い。たまごとじの彩りや煮物の彩りやうどんやそばにも欠かせない赤色。
えっと、うちで使っているのはスーパーに売っている1個150円~200円くらいのかまぼこです… 河内屋さんのは贈答用
#うちのお雑煮