酔って乗り過ごした帰り道はどこか詩的な気分
本当は今頃家に着いてるはずなのに
覚えのない暗い道を歩いてる午後10:00。
春さながらの温かい日の夜は
歩くのにちょうどいい気温。
いつもと違うことと言えば酔っていること。
だから今こんな状況。
悪くないと思って詩的な気分になり
ご機嫌よく歩いている。
乗り過ごしたと気づいた時には
やってしまったという感情に
支配されていたはずなのに。
と、調子よく文章を綴っていると
曲がるべき角をまっすぐと通り過ぎた。
思うことは一つ。
「帰りたくない」
今なら学校の体育の授業でやった
集団行動の足踏みを一生やってられる。
体育の授業史上あんなに面白くないことを
やぶさかじゃないと思う一種のキマった状態。
家に着くとこの詩的な気分も消えてしまう。
マスクを外して好きなプレイリストを
ノイキャンで聴きながら鼻歌を歌う
この開放的なこの時間も消えてしまう。
決して故意ではなく偶発的に起こったこの状況を前向きに楽しめている自分を客観的に見て面白いと思う。
一歩一歩歩みを進めるとともに
この時間が終わると思うと
ますます帰りたくなくなる。
そこに水を差すように迫ってくる雨雲。
もうすぐ雨が降るらしい。
まったくもって早く帰りたくないのに。
こんな日に限って。
こんな日のこんな夜に限って。
夕方まで綺麗に夕焼け見えてたのに。
全ては日頃の行いなのか
と
しみじみ思う。
ついに見慣れた景色が広がった。
帰りたくない気持ちと裏腹に
進む足取り。
抵抗するように青信号を2回無視して
歩道で止まったり、
意味もなく歩道橋を往復する。
1曲終わったあたりで
「何やってるんや」
と
我に返る。
青信号無視と歩道橋を往復するという奇怪な行動は
酔った大人の正しい駄々のコネ方がなのだろうか
ギャーギャー言っててもやっぱりに家に着きました。
詩的な気分ともそろそろお別れです。
今回詩的な気分に払ったお金は
電車賃190円と常温の水116円でした。
たったの306円で詩的な気分になれることに
コスパが良過ぎると思ってしまいます。
またひょんなことで
同じようなことがあれば書きます。
最後に駄々をコネてそうな
大人の写真を載せて終わります。
また気が向けば書きます👋
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