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C.O.D. ファクトチェック


 皆さん、こんにちは。本当は存在していないかも知れません。木賃もくちんふくよし(芸名)です。
 最近、ファクトチェックなる言葉が世を賑わせておりますが、何でもカタカナにしないとダメなんでしょうか?
 ぶっちゃけ、


 (´・Д・)」 事実確認で良くね?


 まあ、口語上は「ファ・ク・ト・チェッ・ク」の5音。「じじつかくにん」だと7音なので、ファクトチェックでも良いのかも知れませんが、文語上は4文字も削れるので、事実確認でいいと思うんですよね。
 ミーティングとかは会議、コンセンサスとかは、合意や同意でいいと思いますが。ええ。

 で。そのファクトチェックなんですけれども、大概のファクトチェックって、


 (´・Д・)」 自分で
 した方が早いよ?


 とか思ってしまうのである。
 今はもはや事実上のユビキタス時代です。その気になれば簡単に真実なんて手に入るんですよ。それこそ指先だけで辞書を引ける。
 てか、調べて手に入らない真実は、大概、


 (´・Д・)」 誰も答えを
 手に入れてないパターン。


 だったりするから、結局は「ハッキリとした答えはない」って「答え」が手に入るんですよね。なのに何故か「真実を手に入れた!」って人がたくさん出てくる。
 で。このファクトチェックの一番の問題は、最終的に、


 (´・Д・)」 提示された事実を
 信用するかどうかだけなんです。


 結局ね? 確固たる証拠を提示されても、


 (´°Д°)」 そんなの捏造だ!


 と言ってしまえば、これはもうどうしようもないんですよね。
 無論のこと、証拠が捏造されたケースもあるし、誰もが信じてきた真実が覆った事もある。

 しかし、それは基本的にレアケースであり、大半は証拠が物を言う。今取り上げている事象がレアケースじゃないとは言わないが、その可能性は低い、というデータにおける「事実」こそが「証拠」なのである。

 従って、ファクトチェックに最も必要なのは、ファクトチェックの信憑性よりも、


 (´・Д・)」 事実を受け入れる度量。


 なのである。
 実際、世間一般で強く信じられている事が、どう考えても間違い、なんて事例は沢山ある。
 例えばワタクシはワインを扱う仕事をしていたが、世間で言われるワインの常識なんて、間違いだらけなのだ。


 肉に合うのは赤ワイン。

 牛肉や羊肉は赤ワインによく合うと思うけど、豚や鶏は白ワインの方が合うんじゃない? 好みや味付けにもよるけど、赤ワインはそんなオールラウンダーじゃないよ。


 赤ワインは常温で飲む。

 日本の? 夏でも? ぬるいよ? それが好みなら止めないけど、空気が乾燥してるヨーロッパの「室温」が間違って「常温」として伝わったんじゃないですかね?


 家庭用冷蔵庫で保管すると、冷蔵庫の匂いがワインに移る。


 その理屈なら、ワインの香りが冷蔵庫に移るんじゃないですかね?



 単純に「間違い」と断じるつもりはないが、こーゆー「間違い」を指摘した時に、


 (´・Д・)」 あ。なるほど。


 ってなる人と、


 (´°皿°)」 ムキ~ッ!


 って怒る人で差が出てしまう。無論、指摘の仕方が煽ってたりしない事は重要だが、指摘を聞き入れるつもりがあるかないかが、ファクトチェックを受け入れられるかどうかのファクターとなる訳だ。

 まあ、結局この辺は、事実を受け入れられるかどうか以前に、人は、


 (´・Д・)」 最初の情報を信じる。


 って事とか、それ以上に、


 (´・Д・)」 人間ってのは、

 都合の悪い真実よりも、

 都合のいいウソに飛びつく。


 って習性があったりする。また、突然の例になるが、これを読んでる人の大半が授業で645年と習ったであろう、

 (´・Д・)」 大化の改新は、教科書で
 今現在、649年に改正されている。

 なお、「虫食649いだらけ」
 大化の改新で覚えるらしい。


 って、


 (´・Д・)」 それっぽいこと言うと信じちゃうんだよ。


 ちなみに、大化の改新の年が変更されているのは本当で、645年でも649年でもなく、正しくは、


 (´・Д・)」 648年です。





 って言うと、これまた信じちゃう。


 人間、「ウソですよ。ホントはコッチ」って言うと、コッチがウソでも信じてしまう。そんなもんなのである。
 なお、教科書では現在646年とされていて、これがホントの話。ホントなんだけど、本当かどうかは自分で調べて確かめる方が早いって訳だ。

 要するに、自分で複数のソースをチェックして、反対の意見も聞き入れつつ、自分で判断するしかない。

 ちなみに何故こんな話をしているかと言うと、ワタクシの中で長年引っかかっていた事があるのだ。

 第一次世界大戦後、ドイツでとんでもないインフレ(物価上昇)が起きた。


 主な原因は戦後の大混乱と、敗戦の賠償金支払いである。
 1923年1月、ドイツでは1個250マルクだったパンが、12月には3990億マルクになったとか。
 この話が出てくると、当然のようにセットになって登場するのが、コーヒーの値段である。スーツケースいっぱいに詰め込んだ希望という名の重い荷物をドイツマルク札で、ようやくコーヒーが飲める、という。

 そして、

 喫茶店で1杯4000マルクのコーヒーを飲んで店を出ようとしたら、会計時にはインフレが進んで、8000マルクを請求された。


 ってな逸話である。



 (´・Д・)」 ウソやん。


 そーゆー「笑い話」は実際にあるし、ドイツで起きたハイパーインフレが、コーヒーを飲み終える15分の間で倍増って速度だった事も事実だろう。

 しかし、

 喫茶店の店主がネットもない時代に、相場をリアルタイムで反映させてる筈がなかろうよ。


 そもそも、注文時に4000マルクだったら、コーヒーの価値が8000マルクになっていようと、例えメニューを8000マルクに書き換えていようと、


 (´・Д・)」 売買契約が既に
 4000マルクで成立してるんだから
 支払いは4000マルクで完了ですよ。


 てかね? その店が実在したかどうかは知らないけど、ドイツに限らず欧米の喫茶店や酒場は、


 (´・Д・)」 代金引換キャッシュ・オン・デリバリーだろ。


 日本の多くの店のように最後に会計するのではなく、マクドナルドみたいに、最初に金を払って商品を受け取るシステム。

 なので、

 (´・Д・)」 だいたいウソ。


 って事なのである。
 そう思って色々と調べてみたら、



 (´°Д°)」 とんでもない
 事実が判明したのである!




 なんと、キャッシュ・オン・デリバリー(代金引換)のシステムは、


 ドイツのハイパーインフレを
 切っ掛けにして広まったのだ。


 何しろ、コーヒー1杯でトランク一杯の札束だ。買い物には馬車で札束を運ばなきゃいけない。それでも札束が足りるかどうかわからない大混乱だ。
 要するに、食事してる最中に物価が上昇(貨幣価値が暴落)してしまう、なんて事件が本当に多発したため、

 (´°Д°)」 支払いを先に済ませる。


 ってシステムにしないと、客も店もトラブルが絶えない。だからこそ、キャッシュオンのシステムが広がったのである。(無論、誕生した訳ではないが、欧米に広まった)




 って言ったら、



 (´・Д・)」 信じるやん?




 (´・∀・)」 ウソやで?


 (´・Д・)」 ね? 何がホントで何がウソかは、自力で確かめるのが一番って事ですよ。

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 なお、この先には結局、何がウソなのかが書かれています。


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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。