オタクは総じてキモい。
皆さん、こんにちは。そもそも「オタク」って言葉の定義が曖昧なのよね。木賃ふくよし(芸名)です。
まあ、よく「オタク」って言葉が使われますが、ワタクシが自称できそうなのは「映画オタク」ぐらいでしょうか。
かつてはHM/HR(ヘヴィメタルとハードロック)はオタクで、今でも大好きですが、仕入れている情報量はかつての1/100ぐらいだと思います。
格闘技・プロレスももおそらく、オタクの部類にカテゴライズされると思いますが、選手や試合の情報量は1/30ぐらいに減ってると推測される。
※ 格闘技に関しては、かつてほど容易に得られなかった情報(中国拳法やシステマ、サンボ、カラリパヤット、シラット等のマイナー武術)が、ネットを通じて簡単に手に入るようになったし、試合はyoutubeで繰り返し観られるので、そーゆー意味では情報量が増えてるとか、得られる情報の方向性が変わったと言えるが。
要するに、学生の頃は時間に余裕があり、興味が尽きる事はなかったし、それを無差別的に、自ら得ようとする貪欲さがあった。
しかし、働くようになり、時間も取れず、優先度合いが変わった事により、「この辺で手を打とう」という分別と妥協を身に付けてしまったのである。
わかりやすく言えば、あらゆる格闘技団体の全試合を観たい!から、好きな格闘技団体の全試合に変わり、好きな格闘技団体の好きな選手の試合になり、好きな選手の興味ある試合へと減った訳だ。
コレが良いのか悪いのかは、正直言ってわからない。
金や時間が有り余っていれば、コンプリートの方向に突き進んだかと言うと、そういう訳でもないからだ。
そう。情報量が多いほど、人は飽きるのも早いからである。
わかりやすく言えば、人間の趣味は総じて「魚釣り」に例えられる。
lv.0 釣りに出掛けるのが嬉しい。
↓
lv.1 1匹でも釣れるのが嬉しい。
↓
lv.2 たくさん釣れるのが嬉しい。
↓
lv.3 大きい魚が釣れると嬉しい。
↓
lv.4 珍しい魚が釣れると嬉しい。
↓
lv.5 釣りに出掛けるのが楽しい。
大体の趣味はそんな風に変遷していく。そして、次のレベルに上がるまでには壁があり、壁を感じて挫折し、趣味から遠のく人間は多い。
しかし、壁を乗り越えるからこそ深みにハマる部分も大きく、まるで壁を感じない趣味は飽きやすいのも、また事実なのである。
その壁は、趣味という側からだけではなく、実生活という側からもせり上がってくるのが厄介な点だ。
つまり、趣味に直接関係しない、リアルな環境。付き合い、金銭面、時間、体力などなど。
ワタクシもそうやって壁に挫折しながらも、色んな部分を切り捨てながらも、「好きなモンは好きでいい」のだと、lv.2~4をすっ飛ばして、lv.0なのかlv.5なのかわからない形で趣味と接している。
だからこそ「この趣味を語るには、最低限コレぐらいは知ってろよ」ってなマウントが大嫌いなのだし、自分を「〇〇おたく」と名乗る事には少し抵抗があるのだ。没頭したくても、オタクと呼べるほど没頭できてないから。
ちなみに、ワタクシはよく「アニメおたく」だと勘違いされる。
実を言うと、アニメは全然観ないのである。(※ カートゥーンなどの海外アニメは観てる)
いや、子供の頃はベビーブームで玩具が売れたからアニメや特撮の再放送が凄かったし、それを観て育ってるからアニメが嫌いな訳ではない。
無職になってからこの1年、人のススメで多くのアニメを観るようになったが、
ぶっちゃけ、まるで
自分から観ないのである。
正直なところ、アニメや漫画のキャラクタに恋をすると言う感覚が、あまりわからない。
魅力的に感じるキャラクタは山ほどいるが、それに恋する感覚は、ワタクシにはない。
これはアニメや漫画に限った話ではなく、芸能人、アイドル、ゲーム、実在非実在を問わず、会った事もない、会えもしない人物に恋をする感覚がわからないのである。
別に、TVに可愛い子が出てりゃ、可愛いと思う。
その声や笑顔や仕草に頬が緩む事もある。だが、それらはすべて絵に描いた餅でしかないというストッパーが掛かっているのか、隣の席の女子に胸を焦がす感覚とはまるで違う。
(´・Д・)」 わからん。
無論、「何言ってんだバカ。皆そんな事は百も承知で、それでもファンやってんだよ!」という人の方が多いのかも知れない。いわゆるガチ恋勢なんてのはごく少数なのかも知れない。それは知らん。しかし、そのガチ恋勢の気持ちは、おそらく生涯を通しても理解できないと思っている。
今は年齢とともに性格が「ゆる〜く」なっているので、ガチ恋勢でも「そうなのか」と許容できるが、正直、昔はそれが容認できなかった。
「〇〇ちゃん可愛い! あんな恋人が欲しい」ってんなら、身の程を知れよ? 現実を見ろよ? とは思うが理解できる。
しかし、絶対に届かないアイドルや、触れることすら叶わないアニメキャラクタ、作品内で別のキャラクタと結ばれるヒロイン。それに恋慕している人は、正直、
キモチ悪いとさえ
思っていたのだ。
極端な話だが、「僕、餅が好きなんです! 餅と結婚したいです!」とか、「絵の具! 絵の具が好きなんです! 絵の具とイチャイチャしたいです!」とか真剣に言われても、
( ´∀`;) うわぁ、、、
としか思わない人が多いと思う。それに近しい感覚を持っていた事は間違いない。
百歩譲って「餅のプクッとした所が女の子の身体みたいでエロいですよね」とか「絵の具のてろっとした感じがエロスを喚起させますよね!」ならわかるが、結婚とか性交と言われましても、、、ってな感じだ。
ちなみにワタクシはアメコミや劇画が大好きなので、萌え絵よりも、池上遼一や叶精作みたいなリアルタッチな方が好きである。
あ。そうそう。忘れてた。
ワタクシ、そう言えば、
アメコミおたくです。
小学校に上がる前からスーパーマンとスパイダーマンやヒーマンが好きで、昔は情報さえ手に入らなかった。公式からの供給は乏しく、何とか必死に可能な限りの情報を掻き集めるしかなかった。
そして、コミックスはバカ高く、それでも売ってればラッキー! ぐらいの感覚だ。
よもやアメコミ映画が大ヒットし、まさかアメコミが脚光を浴びる日が来るなんて、当時からは考えられないレベルである。
それほどに日本におけるアメコミファンは冷や飯を食わされ続けてきた。
ワタクシは自分自身が苦労をしたし、今は(比較的)簡単に情報も手に入る。少なくとも、英語版のwikiをコンピュータ翻訳に掛けるだけで、最低限の情報が得られるなんて天国。
コレに苦言を呈するオールドファンもいるが、ワタクシゃわざわざ若い世代に我々と同じ苦労を味わって欲しくはないと思う。
ちなみにアメコミは、昔も今も価格が安くないのがネックなのだが、
※ ざっと1冊2000円。ただし、紙や印刷は上質で、画集を買ってると思えばむしろ安い。実際、翻訳元と出版社の利益を考えれば、激安だと言える。
情報自体は、ほとんど無料になった。欲しい情報が手に入るかはわからないが、調べる気さえあれば、割と満足行くのではないだろうか。
あと、アメコミを題材にしたゲームなんかも色んなのが出るようになりました。
ワタクシは基本的にソシャゲをやらない主義なのですが、
※ 英語物語は別枠です。あれは英語の勉強です。ゲームとしても面白いし。
アメコミ好きとして、何作かはインストールして遊んだ事があります。
ざっと7年ぐらい前の話でしょうか。まあ、その大半がゲームとしてイマイチなので、3日ぐらい遊んだらアンインストールしちゃうのですが、1日目ぐらいは真剣に遊びます。遊び方を学んで、面白さを見つける事が出来たら、継続の可能性があるかも知れませんしね。
で。結局はソシャゲなので、その面白さの殆どはをガチャに依存します。
要するにつまらない訳ですが、逆を返すと、ガチャだけは面白い訳ですよ。ええ。
(*゚∀゚*) だって、ガチャから
アメコミヒーローが
出てくるんですもの〜❤︎
ソシャゲにありがちな「最初だけはすごいヒーローが当たる」とか「後発組のためにガチャ50回引ける」とかそーゆー特典だらけ。
ワタクシは、にまにましながらガチャを回した。
(*´ω`*) お? このヒーローか。
(・ω・) 次は、、、うん。アイツか。
( ´_ゝ`) あ。またコイツだ、、、。
(´⊙ω⊙`) おっ!? コレは!?
(*´Д`*) 好きなヒーローが引けたぜ、、、!!
しかもコスチュームが〇〇にゲスト出演した時のアレじゃないか。ふふふ、、、
そんなことを考えながら、ガチャを回し続けるワタクシ。
そして、気付いてしまったのだ。
ゲームがローディング画面で暗転し、スマホのガラスが鏡面化し、
キモい (*´Д`*) にやけ顔の
自分が映っている事に。
この時に悟ったんだ。
好きなアメコミヒーローが出てきてニヤニヤするオタクと、好きなアニメキャラを待ち受け画面にしてニヤニヤするオタクに、差なんかないって。
( ;∀;) どっちもキモいって。
(´・Д・)」 そんでもって、
キモくてイイんだって。
だから、「理解できない」「キモい」ってだけで特に迷惑を掛けてない人を蔑むのは良くないってことに気付けたんだ。
側から見りゃ、格闘技も半裸の男が殴り合ってる姿の何がイイんだよ変態めって事でしょうし。
「人の振り見て、我が振り直せ」なんて、昔っから言いますが、
「鏡を見つめて、他人を許せ」の方が、現代社会は生き易い気がしてます。
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なお、この先には本日の話の前日譚が書かれております。
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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。