オーダーは下手に。
皆さん、こんにちは。木賃宿って言葉があるから読めないのは仕方ない。木賃ふくよし(芸名)です。
木造賃賃安アパートの略語、木賃アパートの木賃と覚えてください。
はい。いきなり話を始めてしまいますが、日本語は素晴らしい言語だと思う一方、確定した欠陥もあります。
開く。→ あく / ひらく
注ぐ。→ つぐ / そそぐ
辛い。→ つらい / からい
誘う。→ さそう / いざなう
拙い。→ まずい / つたない
行った。→ いった / おこなった
(´°Д°)」 区別が付かん。
無論、文脈から判断できるケースもありますが、「あく」と「ひらく」では意味がさほど変わらないため、どちらかで読ませたい時には読み仮名を振るぐらいしか対応策がありません。
したがって、本日の記事タイトルは、
注文は下手に。
です。ヘタな注文をしろって意味ではありません。
注文に限らず、大体の場合は下手に出た方が得なんです。
いいですか。何でもとにかく慎ましやかに謙虚に、へりくだって卑屈に生きろなんて事ァ言いません。
しかし、自分が得をするためなら、下手に出た方がいいんです。
上手に、上手にやりたいなら、むしろ、
(´°Д°)」 下手に出ろ。
って事なんですよ。
実際、自分が相手をするとして、自分の専門ジャンルに関して、そいつが、
(´・∀・)」 ィャ、オレ、
このコトに関しちゃセミプロ級っす。
的な態度を取られたらどう思うか、考えてください。
しかも、初手から間違いが発覚してたりするとどう思いますか?
知らないなら虚勢は張るな。
知ってるなら、
相手の方がもっと知ってる
って事に気付け。実際、バーなんかで、
(´・∀・)」 「オレ、
酒のコト、詳しいんスよ」
って言ってる客が詳しいケースは、むしろ稀。しかも、目の前にいる人はプロですよ? プロより詳しい自信があるんですか? あるとしたら大体勘違いだと思う。
そう。状況も読まず、相手より上手に出ようとするのは、大概は下手なやり方である。いわゆる下策だ。
だからこそ、無知の知である。多少は知ってる自負がある事ほど、謙虚に下手に出た方がいい。
わかりやすい例を示そう。
ワタクシは若かりし頃、バイクに乗って色んな所にツーリングに行ったが、旅先の居酒屋(個人経営)などでは、7割ぐらいの確率で、
何某かのサービスを
してもらっている。
1.「ちょっと勇気を出して、地元の居酒屋に入ってみました感を演出する」
まあ、ワタクシも最初は普通に勇気が必要だったが、とにかくキョドれ。
落ち着かない空気を出して、そわそわキョロキョロしなさい。なに、最初は自動的にそうなるし、それでいい。無理に隠そうとしてもバレてる。そんなモンだ。
そこでちょっと挙動不審なぐらいで扱いが悪くなる店の方が少ない。
むしろ、偉そうな態度の方が嫌われる。しかも別に偉くないんでしょ? じゃ、同じ演技なら挙動不審なぐらいでいい。
2.「ちゃんと立場を表明する」
旅行客なら「旅行客なんです」と偽らずに言え。何なら「〇〇から来ました」まで言っておくといい。
んで、「旅行で〇〇から来たんですけど、このお店がすごく気になって、せっかくの旅行だし、次の機会はいつになるかわからないし、勇気を出して入ってみました」って言っておけ。
店の人間も余程のことがない限り、そう言ってる旅行客を無下に扱おうとは思わん。
3.「スミマセン。コレって何ですか?」
知らないメニューを見つけたら、とりあえず聞け。
それが魚の項目に書いてあったら「そりゃ知らない魚なんだろうな」と思うだろうが、そこは、
(´°Д°)」 アホの振りをしろ。
例えば、刺身のお品書きに「オオニベ」とか「ヤガラ」とかマイナーな魚が書かれていたとしよう。
そこで魚である事がわかっていても、
「オオニベって【何】ですか?」
と、魚である事もわかってない振りをするぐらいでいい。
何でかって?
わからないかい?
(´°Д°)」 お前がしょーもない知識を
ひけらかしてマウントを取ったら
さぞかし気持ちが良いんだろう?
相手にそうなってもらうんだよ。
4.「うわ。コレ美味しいですね! 初めて食べました!」
(´°Д°)」 思ってなくても言え。
「さすがー」「知らなかったー」「すごーい」「センスあるゥ」「そーなんだー」というキャバ嬢のさしすせそと同じ。大袈裟でも演技でもいい。大半の人間は褒められりゃ喜ぶ。
ん? そんなコトない? そーやって斜に構えてても、
何コレぇ⁉︎ すごぉい❤︎
こんなの初めてェ… (//∇//)
って言われりゃ喜ぶんだろ? 所詮そんなモンだぜ。
実際、ワタクシはコレを実践し、
隣の常連客に、
ヽ(´ー`) 「兄ちゃん、日本海は初めてか?
太平洋の魚より、日本海の方が絶対に美味いからな。
そんなので喜んでちゃダメだ。
試しにコイツを食ってみろ。俺のオゴリだ」
って、おすすめメニューを無料でゲットしてきた。
よもや「いや、何で隣の客が!?」とは言うまいね? ここぞとばかりに常連感を演出したいキミの心理と一緒だよ。
そして終い目には、店の大将が、
(*´꒳`*) 「良かったら、コレも食べてください」
とか言って、なんかオマケしてくれる。
なめろう、いぶりがっこ、タイラギetc…そうやって食べた一品は数多くある。
だからこそ、下手に出なさい。
何故お世辞や社交辞令があるのか。
相手だってバカじゃないんだ。それが演技だと見抜いていない訳じゃない。演技だと気付いたからって、自分の為に演技をしてくれている事は嬉しいモンさ。
そりゃ中には「演技か」と興醒めする人もいるから、打率を上げる為には見る目も養わなければならないだろう。
しかし、社交辞令であれ「素敵ですね!」と言われたら、喜ぶ人間の方が多いのである。
店に挑戦したり、店主に勝とうなんて考えるな。
負けるが勝ちよの精神は重要なのである。
さて。それでは本記事の最後に、店員殺しの一言をキミたちに伝授したいと思う。
演技を疑われてもリカバー出来るし、高確率で「もっと美味いモノ」が出てくる魔法の言葉だ。
心して使って欲しい。
(*´∇`*) 「コレ美味しかったんで、
もう1皿ください!」
コレを言えば、相手の「ホントに美味いと思ってる?」という疑いを打ち消せる。
そして、結構な確率で「それだったら同じ物を食べるよりは、コレを食べてみませんか?」と隠し球が出てきたりする。
(´・Д・)」 応用や使い方次第では、近所の店でも、飲食店以外でも、何なら意中の人を口説くのにも有効です。ご利用ください。
※ この記事はすべて無料で読めますが、今回の記事は割と価値があると思うので、お気に召したら投げ銭(¥250)ください。結局、昨日の売上が¥200に戻ってたんで。ええ。
なお、この先には「寿司屋が教える! 北海道で美味い寿司を食う魔法の言葉!!」が書かれています。北海道で寿司を食う予定がある人にとっては耳寄り情報ですし、そうでない方にも応用が効くと思いますので、ぜひ。
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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。