びす★とろ！

　皆さん、こんにちは。美少女ばっかりが出てきて、絶品のフランス料理を食べるたびにトロ顔をするクソみたいなアニメはまだありませんか？ 木賃もくちんふくよし(芸名)です。

　ちなみに、メインで出てくる男はシェフぐらいで、二番手スーシェフはどうせ巨乳のほんわかお姉さんです。アニメの12話ぐらいでシェフと結婚して最終話を迎えます。

　なお、２期は「びす★とろ!!」と「！」が増えるぞ。
　お菓子職人パティシエはどうせツイルテールのロリキャラです。
　主人公はそのビストロでアルバイトをしてる食いしん坊バカ女子高生でしょ？ 知ってる知ってる。
　んで、ビストロなのに出てる料理がやたらとレストラン寄りで、ソムリエどころか、ビストロなのにキャラクタを埋める都合で支配人メートルまでいたりする。しかも、細身の切れ者の女。髪の毛は金髪でどうせ沢城みゆきが声を当てるんだ。(仕事を離れたら飲んだくれになるとかいう設定付き)

　で。毎回単なるアルバイトに出すとは思えない豪華な賄いが出てきて、料理を紹介したりするんだろ？
　主人公がそれを食べて「ほわわ〜」とか言いながらトロ顔で味レポすんの。

　しまい目には主人公の女子高生の友達が試食会とか言う名目でレストランに呼ばれて、

　シェフ「若い子の率直な意見を聞きたいんだ」
　女子高生A 「ホントにいいんですか！？」
　女子高生B 「んんん〜！ たまんない！」
　グルメ記者 「これがシェフの新作ね！」
　主人公 「いつもの賄いより付け合わせが豪華だわ！」

　みたいなやりとりがあんの。

　で。同級生に大手レストランチェーン(笑)の娘の大金持ちお嬢様(当然金髪縦ロール)がいて、主人公がバイトしてるレストランと対立すんの。

　(´°Д°)」 もう見てらんない。

　ワタクシが知る限り、そーゆーアニメはないと思うが、あってもおかしくない。いや、もうあるのか？ 知らんけど。そして、あって欲しくない。漫画は近いのがあった。アニメ化したような気がしなくもない。

　まあ、ワタクシはフィクションはフィクションでいいと思うし、リアルで面白くない物語よりは、荒唐無稽でも面白い物語が好きだ。
　気に食わない作品なら見なきゃいい。別に「けいおん!」とやらを見て楽器を始めるのもいいだろう。続かなくてもいい。萌えアニメからモチベーションを得たって、それを馬鹿にする権利は誰にもないし、料理のことが大好きで業界に入ったのに、思った世界と違ってて辞める奴もいる。そんな事はどうでもいい。

　単に、ワタクシ個人が「恋愛モノ」「萌え作品」「日常系」を好まないだけである。
　んで、長く飲食業界にいたので、

　んな訳ワキゃ (´°皿°)」 ねーだろ！！

　ツッコミのオンパレードになって見てらんなくなる可能性が高すぎるのだ。
　まず、ビストロって名称だが、

　日本で言えば定食屋ぐらいの位置付けである。

　レストランは料亭だ。

　ワタクシはレストランとビストロのどっちが上とか言うつもりはないし、その境目を何で決める？って定義はない。
　しかし、普通の定食屋で、

　鱧と松茸の土瓶蒸し
　みたいな料理は
　出さねえだろ！？

　逆に料亭で、
　カツ丼で〜す
　って出されたら
　暴れるだろ！？

　って事なのである。いや、別に料亭がカレー南蛮を出してもいい。定食屋がスッポン料理を出してもいいんだが、

　(´°Д°)」 大半の客は納得しねえだろ！

　って方に気が向いてお話に集中できない。
　もう、この作品世界の住人はそれで納得するんだよ！って事で自分を誤魔化してもいい。それは構わないんだ。それぐらいならワタクシは目を瞑る。いいとも。
　だけど、ちょっと凝ったストーリーになると、

　主人公 「こんなに美味しい料理なのに、どうしてメニューには載せないんですか！？」
　シェフ 「この料理の原価が高くて店で提供するのは難しいんだ、、、！」

　とか言って原価の話を始めちゃうのよ。
　いや、フォアグラとかセップとか賄いに平気で出しておいて何言ってんの！？
　ってツッコミが出ちゃうのよ！ どうしても！！
　てか、

　他の割と原価高いメニューをその値段で出しておいて「原価が」って今更！？ とか、東京の一等地に店を構えてて、家賃いくらなのよココ！？ とか、料理の原価の前に、

　従業員雇いすぎだろ！？

　ってか、

　その席数だと、

　客を６回転ぐらいさせないと大赤字よ！？

　って所に目が行って、

　全然 (´°Д°)」無理。

　は？ 存在もしてないアニメに文句言ってるお前のアタマは大丈夫か？ と言われそうだが、一個一個はこれまでの漫画とかで何度も見てる。
　存在してる作品のツッコミ箇所をまとめただけに過ぎない。

　そんな訳で飲食業界の現実ってヤツをばひとつ、ここで紹介しよう。
　これはワタクシではなく、ワタクシの料理の師にあたる人物の、若かりし頃の体験談である。

　時代はバブル期。
　場所は高級ホテルの洋食(フレンチ)で、師が若かりし頃、修行の身の一コックだった時の話だ。
　師の先輩が、師を怒鳴りつけた。

　(´°皿°)  「お前はアホか！？

　こんな良い食材の良い部分を、

　客に出して、

　どうする気だ！？

　安い給料で扱き使われてるのは、

　何のためだ！？

　お前が食わんでどうする！？

　極上の食材を触って食えるチャンスを

　無駄にしやがって！！」

　※ ホテルマンの給料は安い。また、中でもホテルのコックは飲食業界の中でも劣悪と言われる。特にこの中でも和食が最悪と言われていた。今は知らん。
　なので、ホテルで得られるのは、金に糸目をつけぬ上客と、会社の金で仕入れられる極上の素材なのである。

　(´･Д･)」 これが現実である。

　こーゆー飲食業界の殺伐とした内情しかやらない空気の悪い作品だったら超見たい。

　※ この記事はすべて無料で読めますが、飲食業界って色々あるのね、って哀れみを感じた人は投げ銭(¥100)をお願いします。
　なお、この先にはちょいとした今後の方針などが書かれてます。