多重分節 - 殻 / ( 卵白 / 卵黄)
考えを変える
考え方を変える
言葉づかいを変える
言葉と言葉の言い換えの組み合わせ方を変える
”多様な言い方”、”多様な考え方”
ある言葉の「意味」を変える
ある言葉の「意味」を”一つ”ではなく”複数”にする
ある言葉の「意味」を”固定”せず”動かす”
一 / 多
静 / 動
○ / ●
ある言葉を、それと対立する逆の意味の言葉と置き換える
一度置き換えて、そしてまた元にもどす
さらにまた、逆に置き換える
すべての言葉AをA即非Aに多重化する
すべての言葉Aを、非A即非非Aに多重化する
これでもか、と多重に重ねた上で、一番上の、最表層の名前を呼ぶ
これはAだ
動詞を挟んで主客を入れ替える
主客を逆にする
そしてまた元に戻す
さらにまた、逆にする
すべての動詞(節)がやっていることは、”A即非A”にして”非A即非非A”の多重化をすること以外ではないこと
もちろん、そうすること以外ではないということもないこと
言葉で意味することにおいて、やっていることできることは”ただひとつ”
”ただひとつ”の”言い方〜変換機構”
ただし、”ただひとつ”の言葉の分節は、感覚による分節に、環境の分節に、強いて言えば物質の分節に、同期させられる。
”ただひとつ”のままいくつにも多様に分かれていく。
不意に中断し、日常の思考が始まる。
「外は大雨だから、目玉焼きでも、焼いて、食べようか。」
(しかし、この卵は「わたし」だ。いや、わたしではない
いや、しかし、わたしでなくもない
どちらが、どちらを、焼いて食うと?
「9月24日にこの人物の身体を構成するタンパク質の内のあるものは、この人物が9月23日に摂取した鶏卵に明確に由来するものであることは否定し難い事実である。」
”外”が大雨なら、”内”もまた大雨である。
屋根があって本当によかった。
目玉焼きを焼く火が消えずに済む。
意味するとはこの屋根のようなことである。
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