「分かる」は「分ける」こと −レヴィ・ストロース『悲しき熱帯』から思うこと
宙ぶらりん?もったいない?私は、いわゆる理工系の大学に入学しながら、途中から人文社会科学の本ばかり読むという、いわゆる「文転」と呼ばれるパターンである。
それでいて最後まで(博士号取得まで)理工系の大学にぶら下がり続けるという点では、華麗に文学部や哲学科などに転じた方々に比べれば、私はなんとも宙ぶらりんである。
ここで宙ぶらりんというのは言うまでもなく私自身のわたし自身に対する評価であって、他に同じような経歴を辿った方々を貶める意図はない。
私は「宙ぶらりん」を非常に良