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文化人類学がおもしろい

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わたくしコミュニケーションを専門とする博士(学術)の筆者が”複数の他者のあいだのコミュニケーションを記述すること”という切り口から文化人類学の文献を読んで行きます。 わたしは文…
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2019年11月の記事一覧

意味は星空のように構造化されている −月と惑星と彗星/コズミックフロント

(このnoteは有料に設定していますが、最後まで無料でお読み頂けます) ※ テレビは主にNHKを観ている。 そう言うと「田舎のおじいちゃんみたいだ」などと応じてくる人がいる。 その発言、おそらく下記のような意味の構造に基づいて発せられたのだろう。 田舎     − 都会  │        │ おじいちゃん − 若者  │        │ NHK     − NHK以外 田舎と都会が対立し、おじいちゃんと若者が対立する。 この二つの対立が「田舎の−おじいちゃん

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縄文人の思想に思いを馳せる

 縄文ZINE_noteさんの”まったく理解できない解説「柳瀬川縄文ロマン展」”、こちらのnoteをとてもおもしろく拝読しました。  柳瀬川縄文ロマン展、展示の「解説」が稀に見るものだということです。縄文ZINE_noteさんは次のように書かれています。 「およそ考古館や博物館という場所で目にする解説とロジックも使われている言葉も何もかもが違う。考古学的な解説は年代くらいで、解説は完全に図像学。それも同じ勝坂を扱っていても井戸尻とはまったく違う。蛇もミヅチも登場しない。レ