進化と進歩は、似て非なるもの。
京都フォーラムの基調講演で、「進化」と「進歩」ー世々代々の学びのために、人類の文明史を再検証するー、という服部英二先生のお話を聴きました。
進化ーEvolution 38憶年の命の歴史・・・多様化
進歩ーProgress 300年前に起こった科学主義の思想・・・画一化
近代文明の価値観は正しかったか?
という問いかけから、地球を資源と見なしたことで、「母なる地球への背反」=「自然との離婚」という事件が起こった。
「人間は自然の所有者にして主人」(デカルト『方法叙説』)
という価値観に表れていると。
そういえば、高校生の頃、この辺の価値観にはモヤっとしていたなぁ。
1852年生まれのイギリスの経済学者、アーノルド・トインビーは、『人類と母なる大地』の中で、「人類は母なる大地を殺そうとしているのか?もし大地の子である人類が母を殺したら、もはや生き残ることはないであろう」と、当時から指摘していたのだそう。
「土から離れては生きられないのよ」という
天空の城ラピュタのシータの言葉が浮かびました。
インダス文明・殷の文明の滅亡も、森の消滅からだったのだそう。
コロナCOVID19の教えは、自然を支配し破壊してきた人類への警告。いまこそ、いのちの文明を取り戻すとき。
と、熱いメッセージを受け取りました。
矢﨑理事長からは、「進化」についての研究もかなり進んでいるのだと、下記の書籍をご紹介いただきました。
これはおもしろそう!
子ども達とも一緒に読んでいこうと思います。