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2024年11月6日(水) 米国経済ニュース




1. 米国大統領選挙の状況

  • 期日前投票 アメリカの有権者は約8,000万票を既に投票済みであり、このうち多くが郵送投票やインターネットによる投票とされています。

  • 投票条件 大統領当選には選挙人票270票以上が必要とされ、上院の多数派獲得には50票、下院の多数派獲得には218票が必要です。

  • 世論調査の発表 選挙日に近いタイミングで世論調査が発表される予定であり、今後の動向が注目されています。世論調査は市場にも大きな影響を与える要因とされています。

  • 期日前投票の内訳 民主党が41%、共和党が39%の票を獲得しており、ほぼ拮抗しています。

  • 不正投票疑惑 一部の投票所で身分証の提示不要や不正投票の報告があり、例えばタブレットでの操作で候補者が正しく選択できない、郵送による大量の重複投票などの事例が挙がっています。保守派からは、これが今後のアメリカに与える影響について懸念が示されています。



2. 米国株式市場の動向(11月5日)

  • 主要指数の変動率

    • ニューヨークダウ 前日比+0.99%

    • S&P500 前日比+1.14%

    • NASDAQ 前日比+1.40%

    • ラッセル2000 前日比+1.72%

  • その他の市場指標

    • 原油価格 1バレルあたり72.1ドル(+約1%の上昇)。

    • ゴールド価格 2,751ドル。

    • 10年米国債利回り 4.21%。

◆株価の変動要因

  • ISM非製造業景気指数 10月のISM非製造業景気指数は予想の53.6を上回る56で、米国経済の強さを示しました。

    • 内訳

      • 新規受注 57.4と堅調。

      • 雇用拡大 個人消費を支えると期待され、安心材料となっています。

    • 仕入れ価格 58.1で高止まりしていますが、インフレが徐々に鎮静化している兆しが見られるため、緩やかな物価上昇が予想されています。

  • 市場の動向 この発表を受け、プレマーケットでは若干の上昇を見せた後、マーケット開始直後から大きく上昇し、取引終盤にも上昇が継続しました。前週木曜日の大きな陰線を超えて上向きのチャート形状を形成していますが、木曜日より出来高が少なく、上昇基調の強さには若干の不安も残ります。


3. 株式市場の動向と銘柄別の動き

  • グロース株の上昇 特にグロース株が急上昇しており、AIやテクノロジー分野が牽引しています。

  • 主要企業の動き

    • NVIDIA 半導体関連で+2.6%の上昇。

    • ブロードコムマイクロン 各+3%。

    • テスラ +3.6%、電気自動車分野での期待感から堅調。

    • メタ(旧フェイスブック) +2%、広告収入増加に対する期待が影響。

  • パランティア 決算発表を受け、株価は23%以上上昇しました。これは、上場来の高値を更新する動きで、株価チャートには「カップ・アンド・ハンドル」の形が見え始めています。米国主導のAI革命の波に乗り、情報分析ソフトウェアを提供する企業として成長期待が高まっています。

  • アステララブス AI関連のネットワークインフラを提供し、収益の前年比206%増が発表され、株価は1日で35%上昇。今後もこの分野の成長が見込まれています。

◆投資家の動向

  • 小口・中口投資家が強気で買い進めており、大口投資家も参入している。

  • 時価総額 パランティアが114.5億ドル、アステララブスが15億ドルと成長期待が高い。


4. 大統領選挙と市場の関係

  • ウォール街の投資家の反応

    • トランプ氏が当選した場合、減税と関税引き上げを推し進める可能性があり、インフレが高まり10年債利回りの上昇が予測されています。

    • 過去の政権での株価上昇率

      • トランプ政権 +67.3%

      • バイデン政権 +36.4%

      • オバマ政権 +181.1%

      • クリントン政権 +209%

    • 投資家心理 短期的に不安定さが予想されるため、大統領選の結果次第では市場の変動が予測されていますが、株式市場の底堅さと金融政策の緩和姿勢が支えとなっています。

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