楢木範行年譜5 猿のお話 昭和7年
年代不詳の新聞記事「猿のお話」について、特定する情報を整理する。
「猿のお話(一)」とあることから続編があると思われる。
一、猿に化かした夫婦(琉球神話)
ー猿のお尻はなぜ赤いー
二、猿の顔はなぜ赤い
三、猿はなぜ尾が短かい
四、猿婿聟入
五、猿供養寺
六、昭和の千匹猿
七、牡鹿半島の猿
八、猿舞はしの話
「まだ、話の材料は尽きないが、私ばかりが占領しても悪いから之で一先づ筆を擱くに際し、読者諸賢の、サルでなくて、マサルの意に於いての、猿年の多幸ならんことを祈る。」とあることから、昭和7年正月の記事と考えられる。
楢木範行の記事の途中に挿入されている別の記事に「六、一二、二六」の日付があることから、昭和6年12月26日に記述した原稿が翌年の正月に掲載されたものと考えられる。
昭和4年の蛇に関する記事同様、昭和7年の十二支、申年についての民俗学的な解説を、鹿児島新聞から依頼を受けていると考えられよう。次回鹿児島県立図書館の調査の際には、正月の特集記事を一通り確認する必要があることが改めて分かった。
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