的祈念祭
的祈念
宮崎県日向市細島
令和6年2月23日~24日
23日
・22時~日蓮宗妙国寺住職が御開山にて法要
御鉾神社脇の通りを右に上がると御開山がある。
日要上人が本要寺を開山した場で、日要の自筆「南無妙法蓮華経」が記された墓がある。その墓前に棚が作られ、左から焼いた鯛2尾、米、塩、生の鯛2尾が供えられている。下段の左に的射の弓矢が置かれている。
この法要は未見であるが、住職によると22時にも住職のみで行ったという。
・24時~妙国寺住職が御開山において法要
本厄、前厄の人々が集まり、住職から法要が行われる。
それぞれの生まれ年で会の名前がつけられており、この年は、入厄が猛忠会(もうちゅうかい)、本厄が孩齎会(がいせいかい)、還暦が紘友会(こうゆうかい)の名簿があった。この名簿には住職が読み上げるためすべてにルビが振ってある。
・24時10分~12社参り
入厄と本厄が細島及び日要ゆかりの地、12カ所を回る。本来はハレ厄が世話をするが、今年はハレ厄がいないため、すべて入厄と本厄ですすめられた。
①妙国寺
妙国寺には、日要上人直筆の掛け軸があり、厄年の人だけが間近で見ることができる。住職により日要上人についての講話が行われる。時代によって儀礼をあり方が変わること、それぞれの世代に必要な形で受け継がれていくことが銃であることなど、この行事にとって大切な講話が行われる。
以前の12社参りは、歩いて行われたため、5時の的射に間に合わないことがあったという。
②米ノ山・八代龍王
③米ノ山・稲荷神社
④宮ノ上・大御神社
⑤御鉾神社
⑥八坂神社
⑦お大師さん
⑧大御神社近くの伊東祐邑の墓
日知屋の大御神社には目もくれず、横道をすすんだ奥にある伊東祐邑の墓に参拝する。
⑨愛宕神社
⑩いちな様
⑪御開山
⑫鉾島神社
⑬妙国寺
最後に再び妙国寺に訪れる。
・5時~
厄年の読経が終わり、的射が行われる。
・24時~ 鉾島神社では、住民が三々五々参拝に来る。
参拝客には、七草汁かけめしが振る舞われ、七草を少量ずつ包んだオゴクと長い箸が渡される。汁の中身は、鰤の切り身、アオサ、豆腐、漬け物、芹、黒大豆、キクラゲ、タクアンなどを細かく切ってみそ汁にし、これをご飯にかけて、暖かい汁かけ飯にして食べる。
昭和46年から48年頃の新聞記事に「的祈念」に関するものがあったので紹介しておく。
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