宮崎県史 民俗関連 目次
『宮崎県史 資料編 民俗1』宮崎県、平成4年(1992)
第一章 生業
第一節 稲作と稲作儀礼(小野重朗)
一 水田と稲
1 水田の種類
2 溜池と井堰
3 開田の話
二 稲作り
1 苗代作りと播種
2 田植え作業
3 田植えの習俗
4 田の管理
5 雨乞い・風祈祷
三 稲の収穫
1 稲刈り以前
2 稲刈りと稲干し
3 稲の脱穀
4 籾すりと貯蔵
四 稲の生産暦
1 生産暦と祭り
2 稲・麦の二毛作の生産暦
五 稲作の用具
1 田植用具
2 精米用具
六 稲作儀礼
1 田の伝承
2 稲作神
3 年中行事の作占と予祝
4 稲作の祭り
第二節 畑作と畑作儀礼(小野重朗)
一 畑と畑作物
1 屋敷畑と常畑
2 いろいろの畑作物
3 畑作物の地域性
二 畑作物の栽培
1 麦
2 粟
3 トウキビ
4 蕎麦
5 大豆と小豆
6 里芋と甘藷
三 生産暦と連作・多毛作
1 生産暦
2 多毛作・輪作の型
3 多毛作・輪作の実例
四 畑作の農具
1 耕作具
2 収穫・収納具
五 畑作儀礼
1 正月の畑作儀礼
2 年中行事の畑作儀礼
3 畑作のトキ・祈念・講
第三節 園芸作物と工芸作物(藤原宏志)
一 『日向地誌』と園芸および工芸作物
1 作物の種類
2 作物の生産量
二 流域圏と藩制
1 流域圏と園芸・特用・工芸作物生産
2 藩別の園芸・特用・工芸作物生産
三 自然圏域・行政圏域における作物生産状況
1 自然圏域・行政圏域と食用作物
2 自然圏域・行政圏域と園芸作物
3 自然圏域・行政圏域と特用作物
4 自然圏域・行政圏域と工芸作物
四 自然と農業
第四節 畜産と酪農(加世田雄時朗)
一 日向の牧
1 日向馬の伝承
2 日向の古牧
二 家畜の飼育と利用
1 家畜の生産・飼育
2 家畜の利用
三 牛馬の伝承
1 牛馬と年中行事
2 牛馬と信仰
3 酪農の変遷
4 牛馬の歳時記
第五節 山林と民俗(前田博仁)
一 林業
1 飫肥林業
2 造林と伐採
二 林産物と山樵用具
1 林産物
2 木地師
3 山樵用具
三 山の食生活
1 自然物採集食
2 日常食
3 山の信仰
4 山の妖怪
第六節 漁業と民俗(田中熊雄)
一 漁業の歴史
1 近代以前の漁業
2 現代の漁業
二 沿岸漁業
1 漁場と魚類
2 山あて
三 漁法
1 網漁
2 しかけ漁
3 釣り漁
4 単純漁法
四 淡水漁業
1 梁漁
2 淡水魚種と漁具
3 漁具
五 漁村の生活
1 行商の習俗
2 造船と船霊
3 漁民の信仰
4 海の怪奇
第七節 鉱山と民俗(藤本典昭)
一 鉱山の労働
二 鉱山の伝承
三 鉱山の民謡
第八節 諸職(矢口裕康)
一 各地の諸職
二 職人と仕事
1 生活文化を支える職人
2 技術を伝承する職人
第二章 狩猟と焼畑
第一節 宮崎の狩猟(山口保明)
一 狩猟の歴史
二 狩りと暮らし
三 狩りの文書
四 狩りのかたち
第二節 各地の狩猟(山口保明)
一 祖母山麓の狩り
1 熊狩り
2 猪狩り
二 椎葉山の狩り
三 米良山の狩り
四 鰐塚山麓の狩り
五 巨田池の鴨猟
第三節 続後狩詞(山口保明)
第四節 宮崎の焼畑(中武雅周)
一 焼畑の歴史
二 焼畑の変遷と現状
三 焼畑の特色
第五節 焼畑生産(中武雅周)
一 焼畑耕作
二 収穫と貯蔵
第六節 焼畑の生産暦と用語(中武雅周)
第七節 焼畑儀礼(中武雅周)
第三章 交通・交易・情報
第一節 交通(徳永孝一)
一 旅の習俗
1 旅のすがた
2 案内と岐かれ道
3 陸上の交通
4 河川の交通
二 旅と道
1 峠・茶屋・宿
2 番所・渡し・橋
三 明治の街道・往還
第二節 運搬(徳永孝一)
一 陸上の運搬
二 河川の運搬
第三節 交易(永井哲雄)
一 交易の変遷
二 行商
三 市
第四節 情報(原田解)
一 情報の変遷
二 メディアの歩み
1 新聞
2 ラジオ・テレビ
3 イベント
三 地域と情報
1 芸能と伝播
2 現代と情報
第四章 衣・食・住
第一節 衣服(前田博仁)
一 衣服の変遷
1 近世の衣服
2 明治以降の衣服
二 麻・木綿・絹
1 麻
2 木綿
3 養蚕と染色
三 暮らしと衣服
第二節 食事(志賀リツ)
一 暮らしと食事
1 食生活の歴史
2 庶民の食事
二 食品の加工と貯蔵
三 郷土の食事
1 自然採集食
2 行事の食
3 慶弔の食
4 郷土料理
5 郷土の菓子
6 郷土の嗜好品
7 食物の知恵
8 地域の特殊性
第三節 住居(角田三郎)
一 民家の歴史
二 農業
三 町屋と町並
四 暮らしと民家
第五章 社会生活(平田順治)
第一節 家族
一 屋号
二 家族の構成
1 家族の形態
2 家族の役割
三 相続
1 相続の慣行
2 隠居と分家
四 奉公人
第二節 親族
一 親族の集団の機能
二 親族の広がり
1 通婚圏
2 擬制的親子
第三節 村落社会の組織
一 村落の組織
1 区公民館・組の規約
2 区役員構成
3 村の寄合
二 近隣集団
第四節 村落の機能
一 ムラの共同生活
1 ムラ仕事
2 葬式組
3 家普請
4 農業の相互扶助
5 共同祈願
二 村の共有財産
1 共有林
2 共有地
3 共同施設
第五節 村落の伝統的集団
一 年齢集団
1 子供組
2 若者組
3 娘組
4 壮年組
5 老人組
二 講集団
1 各地の講
2 講の組織形態
3 二つの講を同時にする場合
4 信仰集団以外の講
第六節 村落の秩序
一 村八分
二 村境の習俗
三 村入り
四 境界争い
『宮崎県史 資料編 民俗2』宮崎県、平成4年
第六章 民間信仰
第一節 山の信仰(山口保明)
一 祖母山麓の信仰
二 龍房山と嶽筋の信仰
三 法華嶽と尾鈴山信仰
四 霧島山の信仰
第二節 海の信仰(屋敷繁)
一 エビス信仰
二 船霊さま
三 海の神秘
四 海への畏怖
第三節 村里の信仰(屋敷繁)
一 田の神信仰
二 地蔵信仰
三 庚申信仰
四 道祖神
第四節 屋敷神(屋敷繁)
一 屋外神
二 屋内神
第五節 信仰の種々相(屋敷繁)
一 神と仏
二 石の信仰
三 霧島信仰
四 地神盲僧
第六節 俗信(屋敷繁)
第七節 神仏をとりつぐ人々(渡辺一弘)
一 歴史上の巫術師
二 巫術師の特色
三 各地の巫術師
第八節 かくれ念仏とカヤカベ教(屋敷繁)
一 かくれ念仏
二 カヤカベ教
1 カヤカベ教
2 北諸地方のカヤカベ
3 儀礼と禁忌
4 カヤカベ経文資料
第七章 人の一生(田中熊雄)
第一節 産育
一 妊娠の習俗
二 出産の習俗
三 誕生の習俗
四 育児の習俗
五 七五三
六 節供
第二節 婚礼
一 用語にみる婚姻習俗
二 結婚相手の選択
三 婚約・婚礼
四 嫁入り後
第三節 厄年・年祝い
一 厄年
二 年祝い
第四節 葬制
一 死の予兆
二 霊魂
三 葬送
1 葬送準備と野辺の送り
2 土葬と火葬
3 葬式後
四 年忌
五 葬法
1 葬儀運営
2 墓制
第八章 年中行事と祭り
第一節 年中行事(小野重朗)
一 宮崎の年中行事の特徴
1 山地農村の年中行事
2 平地農村の年中行事
3 盆地農村の年中行事
4 海村と山海村の年中行事
二 正月行事
1 正月の準備
2 大晦日の行事
3 年頭の行事
4 小正月の行事
5 正月の終わり
三 春・夏の行事
1 春の行事
2 夏の行事
四 七夕・盆の行事
1 七夕と盆の準備
2 盆の日々
3 盆の行事
五 秋・冬の行事
1 秋の行事
2 八月十五夜
3 九月九日と収穫感謝
4 冬の行事
第二節 伝統の祭り(山口保明)
一 祭りと暮らし
二 自然胎動・春のまつり
三 農耕・増殖祈願のまつり
四 厄除け・夏祭り
五 十五夜・伝承のまつり
六 日待ち・水神のまつり
七 豊穣感謝・秋まつり
八 鎮魂・供養のまつり
九 予祝祈願・冬まつり
十 四大庶民信仰のまつり
十一 諏訪・稲荷のまつり
十二 節分・仏教行事
第三節 現代の祭り(原田解)
一 祭りの移り変わり
二 祭りの種々相
三 民俗芸能と現代のまつり
第九章 神楽(山口保明)
第一節 神楽の分布
一 分布の現状
二 神楽の分類
第二節 各地の夜神楽
一 米良神楽
1 銀鏡神楽
2 尾八重神楽
3 中之又神楽
4 村所八幡神楽
二 高千穂神楽
1 三田井浅ヶ部神楽
2 天岩戸神楽
3 向山神楽
4 鞍岡祇園神楽
三 椎葉神楽
1 栂尾神楽
2 嶽之枝尾神楽
3 尾前神楽
4 十根川神楽
四 高鍋神楽
1 神楽奉納・大神楽
2 比木神楽
五 霧島神楽
1 祓川神楽
2 狭野神楽
六 諸塚神楽
1 南川神楽
2 戸下神楽
七 入郷の神楽
第三節 各地の昼神楽
一 宮崎平野の神楽
1 船引神楽
2 生目神楽
3 新田神楽
二 日南地方の神楽
1 潮嶽神楽
2 日南神楽
第十章 民俗芸能と民謡(原田解)
第一節 民俗芸能の特色
一 民俗芸能と風土
二 民俗芸能の分類
第二節 民俗芸能の分布
一 分布の現状
二 各地の民俗芸能
第三節 民俗芸能の種々相
一 田楽・風流・地芝居
1 田楽と田遊び
2 風流
二 民俗芸能の現状
第四節 各地の民謡
一 民謡のあゆみ
二 宮崎民謡の特色
三 宮崎民謡の種々相
1 労作歌
2 祭り歌・祝い歌
3 踊り歌・舞踊
4 語り物・わらべ歌
第五節 民謡の伝播と分布
一 民謡の分類
二 民謡の分布
三 民謡の伝播
四 すぐれた伝承者たち
第十一章 民間説話と子どもの遊び(矢口裕康)
第一節 各地の民間説話
一 民話と風土
二 民話と語り
1 語り手・西原ハツ
2 人・時代性と語り手
3 語り手を語る民話
4 半ぴのげな話と語り手
第二節 民間説話の種々相
第三節 子どもの遊び
一 子どもと伝承
二 子どもの遊び
三 わらべ唄の伝承
四 ことばと遊び
第十二章 民俗知識と方言・地名
第一節 民間の知識(瀬戸山計佐儀)
一 生活の心得
二 ことわざとなぞ
三 民間暦と知識
四 予兆
五 忌みとまじない
第二節 民間の医療(瀬戸山計佐儀)
一 薬物的な民間医療
1 植物性の民間薬
2 動物性の民間薬
3 鉱物性の民間薬
4 家伝薬と売薬
二 物理的な民間医療
三 信仰的な民間療法
四 家畜の民間療法
第三節 方言(比江島修一)
一 日向方言
1 アクセント・音声・音韻
2 文法
3 会話
二 諸県方言
1 アクセント・音声・音韻
2 文法
3 敬語
4 会話
第四節 地名(西川功)
一 地名について
二 宮崎県の地名分類
1 地形地名
2 著名目標物地名
3 動物・植物・鉱物地名
4 歴史的地名
5 生活地名
6 政治的地名
『宮崎県史 別編 民俗』
第一章 宮崎県の民俗
第一節 自然と民俗
一 風土と民俗
1 風土の概念
2 風土と民俗の関係
3 民謡と風土
二 山の民俗
1 山と民間信仰
2 山と神社
3 山とその他の民俗
三 峠の民俗
四 川の民俗
1 川と交通
2 川と生業
3 川と信仰
4 山と川 ─神の循環思想─
五 海の民俗
1 経験的知識
2 海と民俗の伝承
第二節 歴史と民俗
一 社会民俗史
二 歴史と民俗資料
第三節 社会と民俗
一 民俗の一般的特徴
二 民俗の伝承母胎としてのムラと民俗一般
1 民俗の伝承母胎としてのムラ
2 伝承母胎としてのムラと民俗一般
三 社会の封鎖性と民俗
1 ムラの封鎖性に関する民俗─その1
2 ムラの封鎖性に関する民俗─その2
3 ムラの封鎖性に関する民俗─その3
4 ムラの封鎖性に関する民俗─その4
5 ムラの封鎖性に関する民俗─その5
6 ムラの封鎖性に関する民俗─その6
7 民俗一般におけるムラの封鎖性
四 民俗の地域性
第四節 社会・民俗と県民性
一 文献から見た県民性
1 『新人国記』
2 『日本人の性格』
3 『県民性』─文化人類学的考察
4 『県別性格診断』
5 『九州の精神的風土』
6 方言からみた宮崎県の県民性
二 意識調査から見た県民性
第五節 民俗の構造
一 焼畑・狩猟・信仰或いは民謡
二 焼畑農業地帯と民家と神楽
三 複合文化(システム文化)としての狩猟と山の神
第六節 民俗の課題
一 新しいコミュニティーづくりと基層文化
1 R.M.マッキーヴァのコミュニティ論
2 新しいコミュニティづくりへの応用
3 新しいコミュニティづくりと民俗
4 ムラの変動
5 文献資料によるケーススタディ(事例研究)
二 高度経済社会と民俗の再生
1 高度経済社会とムラの社会民俗変動
2 高度経済社会と民俗の再生
3 民俗学の再生の台頭
三 民俗文化財の保存と活用
1 民俗文化財の意義
2 民俗文化財の分類
3 民俗文化財の保存と活用
四 宮崎県の発展と基層文化の位置
第二章 ふるさとの民間信仰
第一節 祈り
一 霧島山の信仰
二 霧島山と山中他界
三 神仏習合
第ニ節 終えん
第三節 信仰の種々相
一 宮崎県の来訪神
1 来訪神のとらえ方
2 年中行事の来訪神
3 祭礼と来訪神
4 来訪神のまとめ
二 田の神の諸形態
1 正月行事の田の神
2 社日と田の神
3 田の神石と田の神石像
三 神楽の竜と綱引きの竜
1 米良神楽・椎葉神楽の綱荒神
2 綱荒神神楽の展開
3 綱引の竜蛇との比較
4 柴荒神の神楽
第三章 くらしの民俗と民具
第一節 くらしの民俗
一 食と住の特徴のある民俗
1 冷や汁
2 建築習俗
二 八朔と七夕・その性格
1 八朔短冊笹と由来説話
2 七夕竿と八朔笹
3 七夕の田ほめ
三 年中行事と祭りの変遷と現状
1 年中行事の変遷
2 年中行事の伝播と衰退
四 出産の習俗
五 神楽圏と生活圏
第二節 なりわいの民俗と民具
一 諸職の伝統と変遷
1 諸職の変遷
2 伝統
二 農具の変遷
1 農具の歴史
2 素材にみる農具の変遷
3 形状用途にみる農具の変遷
4 鉄製農具にみる入手の変遷
5 農具の変遷と素材・改良工夫・入手経路
三 山仕事と民具
四 川・溜池の漁法と民具
1 川をみつめる人々の知恵
2 川における漁法
3 魚種別漁法
4 溜池の漁法
5 県内の漁法や漁具の事例からの考察
五 運搬と民具
1 人力運搬について
2 運搬の素材
3 使用の事例
4 特色ある運搬具の使用事例
第四章 表現の民俗
第一節 宮崎県の民俗表現
第二節 民俗表現の形態
一 音声表現
1 神話的伝承世界
2 妖怪伝承
3 巨樹伝承
4 狐の伝承
5 歌謡を通しての民俗の変遷
二 行動表現
1 暮らしの中の表現・俗信
2 暮らしの中の大衆娯楽の表
三 文字表現
1 神社由緒・縁起にみられる民俗
2 古文書にみる民俗
3 石の伝承
4 民俗に関する出版物
四 映像表現
1 映画・テレビ
2 写真
3 図録
第五章 宮崎県民俗研究の歩み
第一節 宮崎県の民俗研究
一 宮崎県の民俗研究
二 人から見た民俗研究
1 柳田国男と宮崎の民俗
2 宮崎県民俗の先駆者 若山甲蔵
3 宮崎県民俗の先駆者 楢木範行
4 野間吉夫と椎葉村
5 折口信夫と日向路
6 小野重朗と宮崎民俗
三 新聞記録からみた民俗研究
1 戦前
2 戦後
第二節 歴史的民俗資料館等所蔵の民俗資料
一 歴史的民俗資料館と宮崎県
二 宮崎県の歴史的民俗資料館
1 宮崎県総合博物館
2 諸塚村民俗資料館
3 民家園他
4 民俗芸能・歴史的民俗資料館
5 木地師・農具の歴史的民俗資料館
6 焼畑・歴史的民俗資料館他
第三節 宮崎県民俗関連文献
一 宮崎県の民俗研究
1 県外研究者の調査
2 共同調査
3 宮崎県内の研究団体
4 公共機関の出版物
二 宮崎県民俗関連文献
1 民俗全般
2 民俗誌
3 生業
4 民具・民家
5 宗教
6 祭礼と芸能
7 口承文芸
8 方言
9 社会科学
10 地域史
11 史・資料集
12 事典
小野重朗『宮崎県史 叢書 宮崎県年中行事集』宮崎県、平成八年(1996)
第一章 正月
一 正月の用意(十二月)
1 正月の飾り(門松、節木、年木)
2 餅つき、年の市
3 大晦日(農具祝い、大バン竿、祝い縄、年の晩、年太郎)
二 大正月(十三日まで)
1 元日(若水汲み、年占い、食べもの、歯固め、正月歩き)
2 二日の仕事始め(山の口開け、若木切り、田の口開け、乗り初め)
3 六日年、七日正月(七草打ち、七とこ雑炊、モロムギ祝い、鬼火たき)
4 十一日の仕事始め(帳祝い、田打ち始め、作始め、大黒さまの門出)
三 小正月(十四日、十五日)
1 小正月の飾りもの(モチ正月、管試し、柳箸、メノモチ、柳餅、粟穂・稗穂、作祝)
2 鳥追い、モグラウチ
3 ナレナレ、ハラメウチ
4 小正月の来訪者(餅勧進、カセドリウチ、船入れ、松入れ、犂入れ
四 正月終り(十六日以後)
1 正月の遊び(鞠うち、ハマウチ、歩射)
2 正月の終り(十八日粥、二十日正月、茶の粉、火の祈念)
3 いろいろの講(山ノ神講、伊勢講、庚申講)
4 いろいろの待行事(十八夜待、二十三夜待、正月ドキなど)
第二章 春から夏へ
一 二月
1 旧二月一日(ナラビノツイタチ、太郎朔日、火伏夜神楽)
2 節替り(節分、火吹き竹を替える)
3 打植祭り(狭野神社、香取神社、吾田神社、串間神社など)
4 春祭り(麦ドキ、春奉射、的射)
二 三月
1 三月節句(桃の節句、雛の節句、磯物節句、三歳馬乗り)
2 春彼岸(社日講、社日神楽、念仏、田の神講、春祈念、作神楽)
3 大師講(大師講、椿餅、麦祈念、庭張り)
三 四月
1 風ドキ(風の旗、風穴ふたぎ)
2 旧四月八日(甘茶、釈迦起し、トッボシサマ)
3 麻まきドキ(野焼き、早馬祭り、四月女に八月男)
四 五月
1 八十八夜(茶摘み、新茶の効用)
2 五月節句(チマキ、ツノンボ、ショウブの節句、ノボリ節句、馬祝い)
3 籾種まき(カシキ切り、水口祝い、種まき団子、田の勧請、苗サノボイ)
4 早稲植え、田植え(トビノコ、田植歌、御田祭、田植えサノボイ、半夏生、シツケゴモリなど)
五 六月
1 旧六月一日(マンゴクメツタチ、カネクリツタチ、かねおおり)
2 祇園祭り(厄神ドキ、病祈念、風ドキ、縁日、六月燈)
3 鍬祓イ(鍬バレ、鍬オセ、鍬ドメ)
4 虫祈祷(虫祈念、虫供養、虫追イ、施餓鬼)
5 駄祈念(駄祈祷、馬頭観音講、血だし講、供養築き、牛跳ばせ)
6 雨乞い(雨乞い踊り、カヤ蛇作り、夏越し)
第三章 七夕・盆
一 七夕
1 七夕(水泳ぎ、器物洗い、柿梨盗み)
2 七夕竿(短冊書き、七夕竿立て、川に七夕竿を立てる、物干竿)
3 盆の用意(盆道作り、墓こしらえ、精霊棚作り、精霊着物、盆花)
二 盆
1 十三日、草切り盆(盆の焼き米、寺の施餓鬼、草切り盆、精霊迎え)
2 盆棚、精霊(精霊棚いろいろ、水と水の子、盆の供え物、迎え火)
3 盆の行事(盆回り、盆釜、盆綱引、巡礼、盆踊り、モロコ祝い)
4 盆の十五日(精霊送り、送り火、精進あけ、女の盆)
5 二十日盆(裏盆、オテツキ団子、道供養、地蔵祭り、揚げ馬)
第四章 秋から冬へ
一 八月
1 土用丑の日(川魚をとる、食べる、薬草をとる、川祭り)
2 八朔の節(焼き米、短冊笹を立てる、女の子の節句、起きよ起きよ祭り)
3 たのみの節句(田ほめ、作回り、作頼む)
4 八月太鼓踊り(八朔臼太鼓踊り、十五夜太鼓踊り、水神講、夏祈祷)
5 芋名月、トーキビ名月(十五夜・十三夜の供えもの、十五夜と麦作)
6 十五夜綱引(お月様の草履、綱を引いて回る、蛇の形の綱、十五夜柱松、メゴスリ)
二 九月
1 二百十日・二百二十日(風祈祷、風祈念、風講、雷講)
2 旧九月九日(九日、中の九日、乙九日、柿餅の祭り、むかご飯、粟飯)
3 初穂あげなど(霧島神宮の米イリ、縄ネコ)
三 十月
1 亥の日(亥の日餅、亥の子打ち、亥の子石突き、縁結び、蠅去る)
2 大黒家に帰る(大黒様迎え、大黒の餅比べ、田の神石)
3 秋あげ(鎌あげ、千把あげ、庭あげ、庭あがい、お日待ち)
四 十一月
1 ホゼ(放生会、祭礼)
2 屋敷神祭り(神祭り、内神祭り、オミサキサマ、屋敷荒神、祝い神)
3 冬祭り、冬仕事(冬夜神楽、冬講、火祈念、星祭り、冬の仕事)
五 十二月
1 旧暦十二月一日(川渡り、ネリクリ朔日、オネバの朔日)
2 旧十二月十二日・二十日(功徳日、水の符、おさまり二十日、はつる二十日)
3 冬至など(冬至、屋祓い、オサメゴト)