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楢木範行年譜15 薩藩年中行事 昭和13年 

村田煕 によると、「『鹿児島県年中行事語彙』を編纂中であったが、日ごろの無理がたたってか、昭和13年4月1日、真幸村に帰省中、脳溢血のため逝去。」と記している(『日本民俗誌大系12』)。この年中行事語彙とは、どのような原稿だったのだろうか、ご遺族の資料の中には含まれていなかった。ただ、年中行事についての記事として、昭和13年3月1日『鹿児島教育 590』「伊地知峻翁の遺稿 薩藩年中行事(四)」という記事が遺されている。鹿児島県立図書館には所蔵があるようなので、次回の調査でこの前の号を確認する予定であるが、次号辺りに訃報に関する記事があるかも知れない。

この『薩藩年中行事』については、昭和12年に鹿児島県教育委員会から『薩藩年中行事』が刊行されているので、この記事は出版後のものである。内容を吟味して、その出版及び執筆の背景を確認してみたい。

また、浦野和夫『新薩藩年中行事』(南方新社、2010)という本があるので、こちらも参照する予定である。


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