フォートナイトで子供の能力にどんな好影響があるか
こんにちは。
『「好き」で自信を創り、「好き」で社会とつながる』をビジョンに、発達障がい児や不登校のお子さん向けにメンターマッチングサービスと教室運営をしているBranchの中里です。
今回は子どもに大人気なフォートナイト(Fortnite)について書きたいと思います。
バトル系ゲームなこともあり保護者の方からすると心配に思うことも多いこのゲーム。
ただ、身につくことも多いなーと普段子どもを観察して思っており、その辺りを整理します。
フォートナイト(Fortnite)とは
フォートナイトとはTPS(三人称視点シューティング)のバトルロワイヤルゲーム(100人でリアルプレイヤーたちの中で戦うゲームジャンル)です。戦っているのは現実の人間です。画面の向こうに世界中の人がいます(実際はサーバーである程度分けられていますが)。
ソロ(1人)、デュオ(2人)、スクワッド(4人)で戦うバトロワがメインのゲームなのですが、その他にもクリエイティブモード内では世界中の人が創ったステージをダウンロードして遊ぶこともでき、遊び方は無限です。
マインクラフトと同様、アバターを持つプラットフォームになっています。コンテンツをこのゲーム上にアップロードして、たくさんの人が遊べる状態になっています。
最近Travis Scottのライブをフォートナイト上で行い同時視聴数が1230万人を越えたことなどを受けて、一般的にも名前を良く聞くようになりました。
僕もこの時はシンガポール在住の友だちと、リアルではまだ会ったことのないゲーム友だちと会場で待ち合わせてオンラインライブ体験をしました。
またこのライブ以降、コロナウィルスでの自粛期間とも相まって、ゲームを普段しない友人もスマートフォンにダウンロードして遊びだしており、確実にゲーマー層以外にも裾野が広がっていっています。
また、どうぶつの森/マインクラフトと並び、メタバース空間上での新しい表現と新しいコミュニケーションということでたくさんの記事が出だしています。
今回は、お子さまを持つ親御さん向けにフォートナイトでどんなことが身につくか書いていきます。
なお、私自身フォートナイトは約2年前からBranchに通う子たちとプレイしており、去年の後半くらいからプライベートでも遊ぶようになりました。ただ、ゲーム歴がそもそも短いので特にうまくはありません(一応ソロでもたまにビクロイする程度です)。
それくらいのレベル感の人が書いていると思って頂ければ。
1.オンラインコミュニケーションスキル
まず一番大きいのはここです。
コロナ自粛中は特に子どもたちはこのフォートナイト上が公園のようになっており「とりあえずここに集まる」というような状況になっている子が多かったです。
このオンラインコミュニケーションスキルというのはとても大事で、リアルのコミュニケーションとは違うのですね。
例えば1人でやっていてスクアッド(4人)チームに野良で(リアル友だちがいない状態)入る場合。
コミュニケーションが上手な子はバトルが始まる前に知らない仲間にエモート(アバターがダンスや挨拶をすること)で挨拶したりします。
そうすると知らない相手もなんとなく「あ、こいつはチームワーク良さそうだな」「(いい人だと)危なくなったらちゃんと助けてあげよう」と思ったりするわけです。
そういう些細な気遣いで自分の勝率も上がるし、嫌な思いをしないで済むようになったりします。こういうことって教わるようなことでもなく、他の人の振る舞いを見て学んでいきます。
2.目的をすり合わせる力
フォートナイトは遊べる幅が広いこともあり「こうやって遊びたい」が人それぞれ違います。
リアルの友だちとフォートナイト上で遊ぶ場合、この「遊ぶ目的が違う」というのが非常に良く起こるんですよね(というか子どもの場合、常に起こる)。
・クリエイティブモードで練習用ステージをダウンロードして戦う練習がしたい
・スクアッドやデュオでどんどん実戦したい
・Youtubeで見た裏技が本当にできるのか試したい
・かくれんぼで遊びたい
などなどなど。
その時集まってる人数によっても遊べるものは違いますし、対戦を仲間の中だけでやろうとすると実力差が出てしまうためチームバランスも大事です。
このすり合わせがかなり大変で、フォートナイトをボイスチャット付けて遊んでいるお子さんを持つ親御さんは、こういう「目的のすり合わせ」の際に喧嘩に近い言い合いを聞いていると思います。
でもこれってすごくいい事だと思うんですよね。どんな世界で生きていたって、こういう自分の意見を言って相手の意見を聞いて調整していくことって大事だと思うので。
かなり激しい言い合いをしていると思いますが、暖かく見守りましょう。
3.ゲームスキル
これは「当たり前だろ」と思うと思いますがあえて書きました。
最近evernoteの創業者であるフィル・リービンがZoomなどのオンラインサービス用のプレゼンアプリ「mmhmm」を発表しましたが、このアプリはゲームコントローラーを使って使用できるそうです。
またVRなどが今後リアル世界に侵食していった際に「プレイヤーをコントロールするスキル」というのはリアル世界でのアクションと同等に大切なスキルになっていくと確信しています。リアル世界と同じくらいのマインドシェアを占めていくことになるとなった際、プレイヤーをコントロールできない人というのはその世界では生きていけません。
オンラインでのコミュニケーションスキルと同様にゲームスキル、プレイヤーコントロールスキルは大事になっていくでしょう。
4.情報収集力
フォートナイトで遊んでいる子たちはたいてい情報収集力に長けています。戦い方を調べるのはもちろん、無限にある遊び方を調べています。
この画像のステージは最近子どもたちに教えてもらったステージなのですが、どこか見たことありませんか?
そう渋谷です。
渋谷の街なかでドロケイやかくれんぼで遊ぶためのステージをどなたかが創って下さったんですね。
こういう遊び方がフォートナイトの中にはたくさんあり、そういう情報をYoutubeなどを駆使して調べてきます。また、それで面白いものを見つけたことを教えてくれる時に子どもたちの目がキラキラしてるんですよねぇ。
「楽しい遊び発掘したー!」って。
5.遊びを生み出す力:クリエイティブ力
マインクラフトやどうぶつの森と同様に自由度の高いゲームなので、子どもたちはこのゲームの中で遊びを生み出していきます。
クリエイティブモードでは自分の島も作れるので、たくさんのゾンビを出して、使える武器を指定して中里に遊ばせるようの島を創ってくれた子もしました。
このように「ゲームクリエイティブ」「遊びを生み出す」という行為を自然とフォートナイトの中で行っています。
また、バトルラボという普段バトロワで戦っているステージ上で仲間とだけで遊べるモードがあります。ここでは敵対するbotを生み出して練習などで使うことが多いです。
・敵対するbotをお互い○○体まで出して良いと決めて広いワールドで相手を見つけて戦う
・隠れる範囲を絞って隠れんぼをする
・新しく出た武器を試しながら戦う
などなど、色々な使われ方をしています。
長々と書きましたが、まだまだフォートナイトで身についていく力はあると思うので、SNSやこのnoteのコメントなどで教えてもらえたら嬉しいです。
また、少し億劫かもしれないですがご自身でプレイしてみるとより良く理解できると思うので、お子さんに教わって一緒に遊んでみてくださいね。
Branchでは、お子さんの好きなことを見つけたり、好きなことを伸ばすための環境創りのお手伝いをさせて頂いています。ご興味ある方はこちらから。