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keredomo_
2020年9月27日 13:47
妹のように可愛く思っているひとが26歳の誕生日を迎えるのだという。孤独に苦しんでいる私の姿をみて、切ない声で「私もあなたの家族になりたい」と言って、この果てしない痛みをみずから引き受けてくれようとした彼女を天恵のように思う。大事な人を大事にしたい。彼女の歳の頃によく通っていた店に予約をとって祝いの席を設けた。着席すると、夕闇の窓の外で大きなオリーブの樹が茂っている。 細かな雨が降ったり止んだ