0916『あの日、僕はきみのくびをしめてころした』1
急に場面が切り替わる。
まるでテレビのチャンネルを変えたように。
目の前の建物が半分崩壊しており、人々は阿鼻叫喚の如く叫び逃げ惑っている。
周りにはオレンジ色の分厚い生地の服を着て、頭にはヘルメットをした人達が整列している。
俺もその中の一人として立っていた。
またあの時の離人感。俺が俺でないような、でもここにいるのは自分なのだろう、そんな予測のような、客観的視覚。
自分の服装を見てみると同じ格好をしてある。
なんだかレスキュー隊みたいだな。
多分、これからこの建物の中に入