大人の読書感想文:アフターデジタル2
待ちに待ってました、アフターデジタルの続編!と言いつつ、購入から時間が経っちゃいましたが、感想文をアップしたいと思います。
あ、念の為書いておきますが、あくまで「読書感想文」なので、本の要約が知りたい人は、本の要約サービス「flier」をご利用ください。(宣伝した所で一銭も入るわけじゃありませんが、、、笑)
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まず、可能であれば電子書籍ではなく「紙の本」を買ってほしいな〜と思います。これ、ギミック的なものがいくつか仕込まれているので、紙ならではのUXを感じることができると思います。
すでに書いてしまいましたが、この書籍の言いたいことは「DXの本質を見極めるとUXにたどり着く」だと私は感じています。
UXとは、このnoteにたどり着く方は重々承知しているでしょうが、ユーザーエクスペリエンス、すなわち顧客の体験です。
なんでDXの話なのにUXなの?と思うかも知れませんが、今、日本企業の大部分で行われているDXって、「自社の利益を最大限化するもの」という文脈で考えられている事が多いですよね?この本では、それはまやかしのDXであり、本当のDXの行き着く先は「顧客が新たな価値を感じる」ことなのかと、感じ取りました。
面白いのは、筆者の藤井さんが実際に中国で見聞きした最新情報を元に、この本の構成がされており、アフターデジタル1で取り上げた企業が、すでに2を出すときには問題が露呈してきた、という事実です。
「データで儲ける」とか「逆張りで稼ぐ」といった、ユーザーを蔑ろにした経営では、早々に市場から見放されてきている。なんて、スピード感が早い中国じゃないとわからないですよね?(それは良し悪しという人もいるけど、申し訳ないけど実験場としては面白い!としか思えない。)
残念ながら中国企業が主軸なので、日本企業に触れられている部分は少ないのですが、個人的には、年輪経営で有名な「伊那食品工業」の社長と藤井さんの対談、なんていうのも聞いてみたいですね。
生き馬の目を抜く世界で戦う中国企業と、全てのステークホルダーに誠実であらんとする伊那食品工業、一見スピード感の全く異なる企業だが、本質的な「企業とは何たらんか?」という一文では共通点を見いだせるかもしれませんネ。
ところで、この本に興味を持った人は、ぜひともアフターデジタルの方も買って読んでみて欲しいです。(できれば経営者層)
で、経営層なのに、コチラの本を読んで、何も感じないような企業でであれば、その企業の株だけは買わないようにしますので、教えて下さい。笑
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