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イベントレポート:特別講演会「コロナショック・サバイバル 日本経済復興計画」

久々のイベントレポです。正直、公私ともに多忙だったことがあり、イベントに参加しにくかったのもありますが、書いている精神的余裕もなかったの事も原因です。

とはいえ、今日のイベントは是非とも知っていただきたいので感想書いてきます。

イベント自体は初めての1,000人近くの応募があったということで、Zoomから急遽Facebookのライブ配信に変更。急なシステム変更でしたが、10分遅れで開催。(この短時間で切り替えられたのはスゴイ!!裏で伝説のイベンター、西舘さんでもいたのだろうか?)

堀内勉 (多摩大学社会的投資研究所教授・副所長)

・ユヴァル・ノア・ハラリなどの著名人のコロナに対する論文や投稿の趣旨を整理して解説。
・共通項としては、コロナの前後では価値観が変わることは間違いない。
・ただし、それが監視型社会へ動くのか?自由主義になるのか?は読めない。
・企業と個人の関係性すら変わってくるだろう。

冨山和彦 (経営共創基盤(IGPI)代表取締役CEO)

・今回のコロナの問題はかなり複合的かつ長期的に影響がでる。
・ローカル→グローバル→ファイナンスの順で悪循環が連鎖する。
・今後は100年に1回程度の災害が、10年ごとにやってくる。
・安定を前提にした企業運営では立ち行かない。
・古めかしいゾンビ事業の延命は没落への第一歩。

・グローバル化が進んだ企業ほど影響が大きくなっている。
・デジタルの進化は今まで以上に加速。世界は更に小さくなる。
・労働人口の殆どはローカルビジネス。ここの手当が必要。

本田桂子 (コロンビア大学国際関係公共政策大学院Senior Adjunct Professor/Adjunct Senior Research Scholar)

・欧米諸国の被害は日本で思っている以上に甚大
・NYでは1/600人がコロナで死亡。東京は1/68,000人
・オンライン化は急激に発展。まずは停滞せずにトライしている。
・もちろん失敗もするが、すぐに謝って軌道修正している。
・NY市が隠さずにデータを開示。市民が自分で考える訓練が出来ている。

・WHOの見立てではコロナのスタビライズには4〜5年かかる。
・米では定年制がないため、老人でも新しいシステムを学び続けている。
・既存の仕事は減ったが、新たな仕事も出来つつある。ココは活路のはず。

安田洋祐 (大阪大学大学院経済学研究科准教授)

・今のGAFAの独占は、売価を吊り上げるのはなく、無料でデータを収集し、そのデータを金に変えるところに問題点がある。
・これはデータの集中≒富の集中を招いている。

・時間がない人は、近視眼的な意思決定をしがちである。
・安定的な環境下ではレジリエンスは評価されない。(コスト要因)
・コロナ後に「喉元〜」で元に戻ったら、意味がなくなる。
・個人の最適化≠全体にとっての最適。個人が考えるべき時代。

ディスカッション

・旧来の膿の溜まった日本企業をぶっ壊すには良いチャンス
・変わるときには「せーのドン」が必要。それは今だろう。

・国におんぶにだっこで依存してたら未来はない。
・今こそ自助の精神で、自らが未来を作る事を考える必要がある。

・一回経験した新しい働き方のメリットは変えられないだろう。
・会社に従属した生き方は出来ない。在宅なら副業も簡単にできる。
 ⇒企業側が選択されるようになる。淘汰は進む。

・リーマン・ショック時に唯一成功した企業=日立
・危機脱却と構造改革が一緒に進められるかがカギ。
・サラリーマン企業では思い切ったことをするのは難しいだろう。

・資本注入により死ぬべき企業が生き残る可能性がある。
・資本を投下するなら産業再編を軸にする必要あり。
・資本の逐次投入のような愚行を繰り返してはならない。選択が大事。
 ⇒選択するには嫌われる役目も必要。その気概がある人物の出現が必要。

・今回がきっかけで、一企業に従属的な生き方は消えていく。
・社会、共同体、会社、地域などコミュニティーの在り方を見直すきっかけ

・人口の7割を占める中間層を幸せに出来なければ、人類は幸せになれない
・それらはコンサルが作るような各種統計データからは外れている。
・今こそ中小企業に働く中間層のためを考えた施策が必要だろう。人気取りでなく。。。。

原田コメント

個人的にも企業と人の在り方が変わる、と感じていましたが、うまく言語化出来ていませんでした。これからは従属的な生き方は出来ないでしょうね〜。(そんな従業員を狙って雇うようなブラック企業は、そもそも変化に耐えられずに滅びいく運命かと。。。)

人も企業も重要なのは新しい挑戦。ココを抜きにしては議論の土台に上がってこないと再認識しました。


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