見出し画像

大人の読書感想文:集中講座デジタル戦略

 数ヶ月前に早稲田大学の根来先生のオンライン講義を受けておりました。そしたら、受講特典でもらったコチラの本ですが、いつもの通り本の内容については他の方のレビューをお読みください。

 これ、ホントおすすめです。デジタル戦略を系統だって知ることが出来ます。(日経新聞を読むための解説書って位置づけかな?)

 でもね。根来先生が授業後の懇親会(オンライン講座は、先生が懇親会に参加してくれるのが良いですね)でおっしゃってたのですが、

『本に書いてあるのは全て過去の話を整理しただけですからね。実際のビジネスはみなさんの会社で、今まさに起こっていることですから、他者の真似をしたってダメですよ。ここからエッセンスを読み解いて、自社で実践し続けるしか無いんですよ。きっとね』

 もう、講義よりも本よりも、この言葉が全てを包含しているだろう、と思いました。

 ま、それをいっちゃオシマイよ〜、と事で、なぜ過去を知る必要があるか?という事を根来先生が板書しながら教えてくれました。(下の絵は思い出しながら私が書いたものです。)

画像1

 こちらの図の説明をすると、色々な他社事例を収集することで、共通するファクトやストーリーが見えてくる。それらを集め、抽象化することで、大学やビジネススクールで教えられるような抽象概念にまとまる。でも、この抽象概念、抽象のままであると実際のビジネスに役に立たないし、他人の空似で終わることになる。

 重要なのは、そのあとの「エッセンスを自分のビジネスに落とし込む」というフェーズだけど、こここそが、ビジネススクールで受講者同士の討議で感性を磨く部分になる。ということ。

 自分の経験としても、やはり討議によって「抽象化と具体化」を繰り返すことで見えてくることがあるし、しかも一人で黙々と考えるよりも、壁打ち相手でもよいので、自分以外の第三者と話しながら思考を詰めていく事で、より明確化していく感じはしますね。

 この本は、まさに「抽象化」の軸を鍛えられますので、使い方としては、抽象化された図を見ながら、自分の中でも反芻して、自分自身のビジネス環境に置き換えて、具体化してみる。。。こんな感じで、各章ごとに読んでは考え、読んでも考え、を繰り返すことをおすすめしたいです。

 なにはともあれ、読んで「あ、そうなんだ」で終わらせることなく、自分自身の環境に置き換えて、具体化の練習をする。これを是非実践してください。

 (あ、壁打ち相手だったら何時でもお受けしますので、個別にメッセージくださいね〜)





いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集