見出し画像

大人の読書感想文:一兆ドルコーチ

 最近は本屋に行かずにネットで書籍を購入する事が多いのですが、久々に本屋に行ってフラフラしていたら、なんとなく購入しちゃいました。まあ、売れているから読んでみようかな~的なミーハー心はありましたが、結果的には買ってよかったかも。。。と思っております。

 あ、ただ辛口コメントになってしまいますが、何も考えずに読んでいくと、ただのアメリカのIT業界に存在したビルっていう昭和なオジサンの日常を振り返った伝記になっちゃいます。お気を付けください。(笑)

 この本はビル・キャンベルの死後に関係のある人へのインタビューに基づいて書かれてるため、当の本人が本当に何を考えていたのか?は分かりません。ただ、かなり広範囲にわたってインタビューをしているので、彼の「表に出てこない功績」が見えてくる構成になってます。

 まあ、日本でも社内にこんなオジサンいたりしますよね。いつも朗らかで、声が大きく、度胸がある。。。そんなオジサンのスケールが大きいバージョン、それがビル・キャンベルという偉人だったと思います。

 おそらく、IT業界ってスリムでスマートで、黒いタートルネックとジャケットを着こなして、さっそうとオフィス街のスタバでドヤ顔で軽い感じで仕事をしている人が多いのでしょう。(←完全なる思い込みですが)そんな中で大柄で、声が大きく、会えばいきなりハグしてくるようなザ・昭和なオッサンがいたら、その存在感だけで色々注目されて、頼りにされちゃうんでしょうね。

 まあ、昭和のオッサンと異なるところは、そのまま「利他の心」だけで色々と結果を残したし、みんなを幸せにしたことでしょうか。しかもスケールが大きく、アップルやグーグル、Amazon、Facebookの主要なメンバーの心を掴んだことなのでしょう。

 私なりに彼の功績のキーポイントとなるのが「常に周りの人を見て、できる限りのサポートをする」なのかな~と。。。

 また、彼はコミュニティについても強い思いを持っていたようです。利他の心とコミュニティ、この二つは今の私の活動にも重なっている部分を感じました。

 流石に極々平均的なサラリーマンの私が、ビルのように世の中に還元できるか?というと難しいですが、この本を読んで、「せめて、顔を知っている知人に関しては最大限の利他的マインドで接しよう」と自分自身の行動について深く考える機会になりました。

 あ、最後に書いておきますが、何らかのコーチング・メソッドを知りたくて、この本を手に取ったら後悔するかもしれませんよ。何かの具体的なアンサーを求めるのではなく、ビルという人間の「利他の心」を追体験できるものとして読書をお楽しみいただければと思います。


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集