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大人の読書感想文:お金のむこうに人がいる

最近、「経済」の在り方って何だろう?と思うことがあり、読んでみました。
なるほど!これは中々良い思考の軸を学ぶことができたぞ!とい言うことで読書感想文をアップしようと思います。

いつもの通り、個人的感想ですので概要を知りたい方はぜひFlierで!


さて、お金って、なんで価値があるんだろう?そう考えたことありませんか?これはその「お金の価値」を再考させてくれる良い本でだと断言します!

ただ、この視点って、日常生活をして言うと忘れがちになっちゃうんですよね~。こういう「ポスト資本主義」を考えるのは、定期的にインプットをしないと、すぐに日常の中に消えて行ってしまいます。

正直、この本は一度読んだだけでは「本能的」に理解できないと思います。(少なくても私はそうでした。普段から思考している人は違うのでしょうけど、、、)多分、一回目を読んだ時には「頭」では理解できると思うんです。でもなぜか「心」では、ホンマかいな~という疑念が渦巻いちゃうんです。

私も結局三回読み直して、なんとなく「まぁそうだよな、、、」というところまで感じられたので、読書感想文でも書いてみようかな、と重い腰をやっと上げた感じです。(前置き長げぇよ!www)

それでも、マルクスの「資本論」を読むよりは理解できると思います。(書店で開いて2分であきらめた)


最近の話題といえば「ポスト資本主義」ということで、マルクスの資本論なんかが再注目されているみたいです。でも、正直小難しくてよくわからない。。。という私にとって、「お金とは何か?」を考えるのにちょうどよい本でした。

さて、いきなりですが質問です。「商品の価格」とは何でしょうか?

この本にもあったのですが、突き詰めてしまえば、商品の価値って、「無料の天然資源+人間の労働力+アルファ」ということになります。

全てのモノって、よくよく原価を因数分解すると、石油や鉱物などの天然資源(これは無料であるはず)や、人間以外の動植物(これも自然界の恵み)に、何らかの人間の労働(鉱石を掘ったり、動物を飼育したい等)が組み合わさっているだけなんです。

そう、そこには単純に「人の労働力」が加味されているだけで、元々は自然界からの恵みを人類で共有しているだけなんですよね。

ただ、そこに「希少性」という罠があり、それを抑えた人が「利潤」として商品の価値を引き上げられるんです。単純なことで言えば、金銀などの希少金属、難しいことで言えば、大組織でしかできない大きなリソースを使った大事業(海洋油田開発)などに、希少性というプラスアルファが入り込むんですよね。

つまり、商品の価値とは、人間の価値、と言い換えてよいのかもしれません。


そういう意味で考えると、特に私のようなサラリーマンのお仕事ってなんなんのでしょうか?一体、どれだけの「価値」を世の中に提供しているのだろうか?

上記に書いたように価格は全て「人間の労働力」が乗ってきます。自社の販売している商品には、私たち自身の給与が上乗せされて販売されているのです。そう、毎日社内で実務とは関係ない根回し調整などを行っていたり、100円の小口清算のために費やされる事務作業や、「この会議に参加する意味あんのかな?」という行動まで、すべて、、、

つまり、顧客への提供価値を「価格」というところを中心にとらえてしまうと、働く意味がぼやけるのですが、「労働の集合体」として考えると、自分自身の日常業務まで意味合いが変わってくると思います。

そう、まさにサラリーマンの日常って「ブルシットジョブ」の塊なんじゃないか、って思えてきちゃうんです。


そう考えると、「自分の仕事」というものを「お金への転換」ではなく、「誰かへの幸せ」と考えると、仕事のありようが変わってくるな~、と感じてます。

そう、まさにこの本のタイトル「お金の向こうに人がいる」というのが、経済の本質なんじゃないかな?と思うんです。

そこに人間の欲望として、チューリップバブルのような「金が金を生む」という行為が延々と続きながら、今の経済が成り立っているんじゃないか、と思います。

マクロの視点では、いろいろ問題がある経済問題ですが、まずは身近な「自分の仕事の先に、だれを幸福にしているのか?」を考え直すきっかけとして読んでみるのは如何でしょうか?


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