大人の読書感想文:「組織のねこ」という働き方
昨日、帰ってきたら楽天booksから届いてました。本日、就業時間中に読みました。そして感動冷めやらぬまま、今、感想文を書いてます。(就業時間中は仕事しろよ!!自分www)
最初に言っておきますけど、ネコがイイ生き方、とか、トラが素晴らしいとか、イヌは良くない、なんてことは一切ありません。だいたい、違う個々人に同じ評価軸なんて適用できないので、あくまで、「こういう感性を持つ人がいるんだよ」という事を解説してくれている本です。
毎度書きますが、あくまで私の感想文をアップしているだけなので、概要はflierでまとめができるのを待つか、仲山がくちょのインタビュー記事をご参照ください。
はっきり言いましょう。私はネコです。(あ、本当にネコじゃないですよ。人間ですよwww)
この本での分類のネコは、表紙にも書いてあるように「組織にいながら自由に動き、組織より自分に忠実に動く性格」です。(本当は、自由ってなによ?という定義も重要なんですが、感想文なので割愛します。)
なので、私は日本企業という組織に属しておきながら「出世」とか「上司の顔色」とか「会社の利益」というものに無頓着だし、逆にソコに執着する大多数のサラリーマンの感性がわかりませんでした。
なので、部門長になった今でも、部内のみんなを鼓舞するために「みんなの本当にやりたいことをやろうぜ!」とか「指示なんかしないから、思い切ってやってみよう!」などと話したり、勝手にオフィスのレイアウトを変えて上席なんてないフリーアドレス制に変えちゃったりしてました。
ただ、それは自分自身がネコ型だから好むスタイルなんですが、多くのイヌ型社員にとっては、居心地が悪かった施策だったのかもしれません。
(ちなみにイヌは、組織に忠実で、いわゆる真面目で勤勉なサラリーマンだと思ってください。)
まずは、「みんな自分と同じはず」という思い込みを払しょくできただけでムチャクチャ収穫がありました。
これ、逆の現象が私に起こっていたんでしょうね~。つまりイヌ型上司にとって、私は相当に扱いづらい人間だったと思います。
そもそも組織に興味もないに人間に「一緒にやろうぜ!」と一体感を出しても、そこに同調しなかったり、難題なプロジェクトを仕上げたときに「A評価」を出しても反応しない。。。今まで自分が喜んだ餌を与えても反応がない部下なんですからね。。。
そのギャップにモヤモヤ感を感じながらも、「会社ってそんなもんだしな、、、」と半ばあきらめながら組織にしがみついていた私ですが、よくよく考えたら、そもそも種族が違うのだから感性がわかるはずもない!というスッキリ感を読了後に感じました。
さぁ、では組織にはネコだのイヌだのライオンだのトラだの、様々な種類の人がいることが分かったが、問題は「ネコという感性」と「イヌという感性」の糊付け。
組織には両方の人間が必要かもしれないけど、そもそも考え方も違うし、目標も違う。もしかしたら使っている言葉の定義だって微妙に違うかもしれない。。。
この本には、その部分についての記載はないですが、この「互いに分かり合えない種族の融合」って、いろんな既存企業が思い悩んでいるところじゃないのかな?と感じました。
私は、今こそ「組織の中でイヌの皮をかぶったネコ」や「ネコの下で苦労したイヌ」こそが、この二つの相反する種族をバインドするキモになるんじゃないかな?と感じてます。
そりゃ、ネコはトラに憧れるし、実際に私もトラに憧れて行動してます。でも、全員がトラになれるわけじゃない。ネコのままの生き方だってあるんじゃないかと、、、だったら「イヌの気持ちもわかるネコ」としての立ち位置もあるかもしれません。
そう、誰もが肩肘はることなく、自分に正直に生きられる、やりがいが感じられる組織を作りたいな~と心を新たにしました。