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大人の読書感想文:最軽量のマネジメント

サイボウズの書式第2弾です。(笑)
別にサイボウズからお金をもらっているわけではないですが、先日の「会社というモンスター~」を読んだ後にちょうど良い本でした。

もし、こちらの本だけ見ている方がおられましたら、こっちも読んでおくとお勧めします。社長、副社長という別の視点でサイボウズを語っているけど、結局方向性は一緒、という事を強く認識できます。(だから、サイボウズがスゴイ会社に感じるんだ~と納得できます。)

さて、肝心の本文ですが、こちらも示唆に富んでいます。ただ、普通の「マネジメントのノウハウ本」として購入すると、その目的は果たせないと思います。だって、マネジメント≒管理(Control)という概念は一切ないですからね。

ただ、著者の山田理さんが最初からマネジメント≒監理(Management)が出来ていたか?というと、そうではなかったという黒歴史がきちんと記載されています。むしろサイボウズの中で離職率が上がった戦犯は私です!と言っている潔さがありました。

で、素晴らしいのはそこからのV字回復具合。マネージャーが考え方を変えるだけで会社の風土、社員のモチベーション、そして連動するように会社業績がこんなに変わるとは。。。

話だけ読んでいると、素晴らしいシンデレラストーリーのような気がしますが、本当にそこに至るには苦しい道のりがあったと思います。(そこの苦しさ、努力は詳細には書かれていませんが、、、)

これを既存企業でできるか?というと、正直難しいと思います。今まさに私が取り組んでいる段階ですが、一人で多くの事が決められるベンチャー企業と、一つの事を変えるのに関与する人員、組織が多い企業では、山田さんのやり方をコピーするだけでは難しいでしょう。

だからこそ、自分の頭で考え、多くの本を読み、たくさんの人の助言を得ながら、社内で少しづつ仲間を増やして、ムーブメントを起こすしかない!というのが現状の私の結論です。

(企業の風土変革というとこちらの書籍も面白いです。かなり昔のいすゞ自動車の事例ですが。。。)

本の中でサイボウズを端的に表しているキーワードが「アホは良いけど、ウソはだめ!」

もうちょっと真面目な言葉では「公明正大」と書いてあるけど、上記の方がわかりやすくてキャッチーですよね。

ウソをつく必要がない、それを許さない。そして、すべての情報を詳らかにする。これって、会社組織だけでなく、人類社会全体でできれば、さらに住みよい世界ななるのにな~。

サイボウズさん、早く全世界進出。お願いしますね~。


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