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大人の読書感想文:おじさんの定年前の準備、定年後のスタート

いつものように読書感想文です。
知り合いの金澤冬美さんの書籍を読んでの感想ですが、概要は是非とも本書を取って知っていただければと思います。

そもそも、この表紙とタイトルはなんなんだ?という疑問が湧いた方は、まずは著者の金澤さんのnoteを参考になさってください。色々とぶっ飛んでいる方(誉め言葉)です。

私も48歳になってしまって、残りの人生を考えるようになった時、このままでよいのだろうか?という疑問が出始めています。ぜひとも企業内で「なんとなく50代を迎えそう、迎えちゃった」という方に読んで欲しい本です。そして、一緒に悩む仲間になっていただきたいと思います。


さあ、こちらの本ですが、中身の本筋は「プロティアン・キャリア」になります。プロテインと間違いそうな単語ですが、今後話題になるキーワードになるので、少なくても「プロティアン」の意味だけは覚えてください。
(金澤さんもよく社名がプロテインと間違えられるそうですが、あながち無関係ではなそうです。そのあたりはこの本のコラムを読んでみてください。)

詳しい説明は他のサイトに譲るとして、超ラフにプロティアン・キャリアを説明すると「受動的ではなく、能動的に自分のキャリアをデザインする事」のようです。(間違っていたらゴメンナサイ)

つまり、会社だけに決定を委ね、自分自身を殺しながら仕事をするのではなく、自分から進んで仕事やキャリアを選ぶ考え方のようです。(ただ単に転職を繰り返していますよ。ではなく、自分の軸をもってしなやかにキャリアを構築する事)

でも、サラリーマンやっていると、この「主体的に」って部分が難しいですよね。なにせ人事異動も転勤も、すべては会社の指示だし、それに対して自分で主体的に動いているわけではない。つまり選択肢を会社に任せちゃっているような状態です。

ただ、定年すぎると会社は何も守っちゃくれません。自分自身で色々と考える必要があります。その準備位はしておきましょうよ。というのが本書の狙いだったりします。


こういうのって、頭で考えるのは良いですが、なかなか行動に移すまでが大変なんですよね~。なにせサラリーマンをやっていると、目の前に「やるべき事」が積まれていくし、なんとなく仕事をしている気になっちゃう。

ただ、よくよく考えれば、それはあくまで社内であるから行っている仕事であって、人間社会にとって本当に必要な仕事なのか?と問われると考えちゃいますよね。

「俺は管理職をやっていた!」と偉ぶっても、「稟議書の書き方、通し方は任せとけ!」と言っても、それはあくまで社内だけに通用するテクニック。技術職にしたって、「俺はこのカムの設計だけは誰にも負けない!」と言っても特殊なカム構造だったら、そのカム自体が世間から必要とされなくなったら無意味な技術になっちゃいますからね。

ただ、サラリーマンを30年弱も過ごしてきた方には、具体的なノウハウだけでなく、抽象概念としてのナレッジ、ウィズダムがあるはず。それを自分だけでは気が付けないから、コミュニティに入って、他人の目からも「自分が世に役立つことが出来る事」を探していきましょう。と本書の中では訴えています。

ご興味出た方は「おじさんLCC」に参加してみてください。有料のコミュニティですが、なかなか面白い出会いがあるかも知れませんよ。(ここまで宣伝しておきながら、私は50歳に満たないので、入っていませんが、、、www)


この本の中には、金澤さんの話だけではなく、実際に色々と活動している「おじさん」のインタビュー記事も出ています。

なかでも、知り合いの大村さん(家電メーカーに勤めながら「片付けパパ」の名前でメディア等に出ている人)の言葉が私の中では刺さりました。

「どんな事をするにも3年くらいはかかるし、判断できないと思うのです。そう考えると、10年間で3回くらいしか、やり直しができない」

石の上にも3年、なんてことは言いませんが、人から言い渡された仕事をしているだけだったら3年も待たずに「こりゃダメだ」と転職するのもアリだと思いますが、自分で選ぶ「プロティアン・キャリア」だと、確かに大村さんの言う通り、3年くらいは動いてみないと判断はつかないかも知れませんね。

そう考えると、自分の残りの人生、結構短いし、チャンスの回数も少ないな、、、と考えちゃいます。

まずは、自分自身でどう生きたいか?を考え、そして行動する。
会社に従属的に従ってきた皆様にぜひとも読んで欲しい一冊です。


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