【ミネラルウォーター探求者が解説!】第1弾:大分のミネラルウォーター徹底解剖!
記念すべき第1弾は、全国的にも有名なミネラルウォーターである「大分県」のミネラルウォーターに焦点を当てていきます!
大分県は、豊かな自然に恵まれ、各地で個性豊かなミネラルウォーターが採水されています。今回は、主要な銘柄の硬度やpH、産地、そして気になる水質分析結果まで、詳しく解説していきます!
今回取り上げる北海道のミネラルウォーターは『日田天領水』!
日田天領水のサイトから魅力を紹介
天然の地層フィルターで磨かれた天然活性水素水
阿蘇山・久住など九州を代表する山々に囲まれた日田盆地。長い年月をかけて育まれた天然の地層フィルターを通ることで、綺麗な水へと生まれ変わります。限られた場所で採水される日田天領水は、天然の活性水素を含んでいる希少な天然水です。
飲みやすくてミネラル豊富
日田天領水は口当たりがまろやかな軟水。自然豊かな山々のミネラルをたっぷり含んだおいしい水です。中でも、現在注目のミネラル「シリカ」を1リットル中に約90mg/L含んでいます。
世界が認めるおいしい水
モンド・セレクション最高金賞をはじめ、ITI優秀味覚賞(最高位の3つ星)など国際的な賞を多数受賞。世界的にも味と品質を高く評価されている天然水です。
ミネラルウォーターの分類について
市販されているペットボトルの水には、大きく分類すると「ミネラルウォーター」「ナチュラルウォーター」「ナチュラルミネラルウォーター」「ボトルドウォーター」があります。
ナチュラルウォーター:
原材料は特定の水源から採水された地下水のみ。
沈殿、濾過、加熱殺菌以外の処理は行っていません。
ナチュラルミネラルウォーター:
原材料はナチュラルウォーターと同様、特定の水源から採水された地下水。
複数の原水を混合したり、ミネラル成分を調整したりすることが可能です(ただし、ミネラル成分を添加することはできません)。
ミネラルウォーター:
原材料は地下水以外の水、または地下水でも成分を大きく変化させる処理を行ったもの。
濾過、沈殿、加熱殺菌に加えて、オゾン殺菌、紫外線殺菌、ミネラル分調整、ブレンド、曝気など、さまざまな処理が可能です。
ボトルドウォーター(飲料水):
上記3つに該当しない水。
水道水やRO水(逆浸透膜処理水)なども含まれます。
ミネラル成分を後から添加することも可能です。
つまり、ミネラルウォーターの原材料は、採水地や製造方法によって異なるということです。
また、原水による水の分類としては「浅井戸水」「深井戸水」「湧水」「鉱泉水」「鉱水」「温泉水」「伏流水」などがあります。
日田天領水は「ナチュラルミネラルウォーター」で「深井戸水」!
日田天領水のラベルに表示されている水を分類すると「ナチュラルミネラルウォーター」で「深井戸水」でした。
日田天領水のラベルに表示されている項目
ラベルに表示されている項目を整理すると以下のようになります。
日田天領水は硬度32の軟水!
そもそも硬度って何?
硬度とは、水の中に含まれるカルシウムとマグネシウムの量を表す数値です。単位はmg/L(ミリグラム/リットル)で、数値が高いほど硬水、低いほど軟水と呼ばれます。
計算式は、次のようになります。
硬度 (mg/L) = (カルシウム量 (mg/L) × 2.5) + (マグネシウム量 (mg/L) × 4.1)
この式は、カルシウムとマグネシウムの量を、それぞれ炭酸カルシウム(CaCO3)の量に換算して合計したものです。
例えば、あるミネラルウォーターの成分表示が、
カルシウム: 10mg/L
マグネシウム: 2mg/L
だった場合、硬度は以下のようになります。
硬度 = (10mg/L × 2.5) + (2mg/L × 4.1) = 33.2mg/L
つまり、このミネラルウォーターの硬度は約33となります。
WHO(世界保健機関)の飲料水水質ガイドラインでは、硬度に基づいて水を以下のように分類しています。
軟水 (Soft): 0 - 60 mg/L
中程度の軟水 (Moderately hard): 60 - 120 mg/L
硬水 (Hard): 120 - 180 mg/L
非常な硬水 (Very hard): 180 mg/L以上
と分類されます。
硬度で味が変わる!?
硬度は、ミネラルウォーターの味わいに大きく影響します。
軟水は、口当たりが柔らかく、すっきりとした味わいが特徴。
一方、硬水は、ミネラルの味がしっかり感じられ、飲んだ後に少し重みを感じることも。例えるなら、軟水は「緑茶」、硬水は「ほうじ茶」のようなイメージでしょうか。
硬度と健康
硬度は、健康にも深く関わっています。
カルシウムやマグネシウムは、骨や歯の形成に欠かせないミネラル。
硬水を飲むことで、これらのミネラルを効率的に摂取することができます。また、硬水は便秘解消にも効果があると言われています。
ただし、飲み過ぎるとお腹がゆるくなることもあるので注意が必要です。
あなたに合う硬度は?
硬度の感じ方には個人差があります。
普段から軟水を飲みなれている方は、硬水を飲んだ時に違和感を感じるかもしれません。
まずは、色々な硬度のミネラルウォーターを試して、自分の好みの硬度を見つけるのがおすすめです。
主要溶存イオンとは?
ミネラルウォーターには、様々なミネラル成分が溶け込んでいます。その中でも特に多く含まれる主要なイオン成分は以下の通りです。
陽イオン
カルシウムイオン (Ca²⁺): 骨や歯の形成、筋肉の収縮、神経伝達など、生命活動に欠かせないミネラルです。
マグネシウムイオン (Mg²⁺): カルシウムと同様に骨や歯の形成に関わるほか、エネルギー代謝や酵素の活性化にも重要な役割を果たします。
ナトリウムイオン (Na⁺): 体内の水分バランスを調整し、神経伝達や筋肉の収縮にも関与します。
カリウムイオン (K⁺): ナトリウムと協調して体内の水分バランスを調整し、神経伝達や筋肉の収縮にも関与します。
陰イオン
炭酸水素イオン (HCO₃⁻): 体内のpHバランスを維持する役割を担っています。
硫酸イオン (SO₄²⁻): 腸内環境を整える働きがあるとされています。
塩化物イオン (Cl⁻): 体内の水分バランスを調整し、胃酸の成分としても重要です。
硝酸イオン (NO₃⁻): 自然界に広く存在するイオンですが、過剰摂取は健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
私が分析するこれらの分析項目は「主要溶存イオン」と呼ばれています。これらのイオンは、ミネラルウォーターが自然界を流動する過程で、様々な成分組成に変化します。
また、主要溶存イオンはミネラルウォーターの硬度や味に影響を与えるだけでなく、私たちの健康にも深く関わっています。それぞれのミネラルウォーターがどのようなイオンをどれくらい含んでいるか、ラベルの成分表示をチェックしてみると面白いかもしれません。
日田天領水の水質分析結果は!?
分析結果は以下のようになりました!
日田天領水のラベルに表示されている項目としては陽イオンのCa、Mg、Kイオンのみでしたが、私が分析した項目はそれ以外にも陽イオンではNaイオン、陰イオンCl、SO4、HCO3、NO3イオンも測定しています。
CaとMgイオンから計算される硬度は29.1mg/Lとなりました。
日田天領水のサイトに表示された硬度は32mg/Lですので、ほぼ同じ値となりました。
ミネラルウォーターの原料となる地下水は、自然界を流れているため毎日全く同じ水質とは限りませんし、少しずつ変化するものと考えられます。
サイトやラベルに表示された水が分析された日と、私が分析した水が採水された日は異なるため、水質に多少の違いがあっても不思議ではありませんよね。
それでも硬度がほぼ同じということは、日田天領水の水源はかなり安定した水資源と言えると思います。
気になる硝酸態窒素濃度は!?
ミネラルウォーターは、地下水や湧き水を採水しているため、硝酸態窒素が含まれている場合があります。特に、農地や工場に近い場所で採水された水は、硝酸態窒素濃度が高い可能性があります。
硝酸態窒素は、過剰摂取すると健康に悪影響を及ぼす可能性があるにも関わらず、多くのミネラルウォーターで表示されていません。
そこで、私は実際に様々なミネラルウォーターを収集し、硝酸態窒素濃度を分析してみました。
分析結果大公開!
気になる分析結果ですが、今回は有料記事として公開しています。
なぜ有料なのか?それは、正確な情報を提供するためには、ある程度の費用と手間がかかるからです。
しかし、安心・安全なミネラルウォーターを選ぶためには、硝酸態窒素濃度を知ることは非常に重要です。
特に、
乳幼児にミネラルウォーターを与える方
健康に気を遣っている方
美味しいだけでなく、安全な水を求める方
には、ぜひ読んでいただきたい内容となっています。
日田天領水の硝酸態窒素濃度は…
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