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【詩】わたしたちは

ねえ

わたしたちはさ これまで いらないところに鍵をかけて 大切なはずのところに鍵をかけてこなかったよね

だから お互いの気持ちを無視してしまったり わたしたちの弱いところを屑に利用されたり してたんだよ

だいたいさ わたしたちがおたがいに相反する存在であったとしても ここにいる理由は一つだよね

飛ぶこと

飛び続けること

わたしたちは鳥の羽みたいなものなんだよ 前に進むための羽 揚力で浮かぶための羽 ブレーキをかけるための羽 曲がるための羽、あたたかさを保つための羽 雨に濡れないための羽 それぞれの役割はバラバラ バラバラなものが合わさってるのが わたしたちなんだ

これからは お互いに鍵をかけないでおこう 違うことを思っていてもバランスはとれるはずだよ

そして 大切なところには鍵をかけるようにしよう 開いている心にいきなりゴミを投げ込まれないように 愚かな欲望に利用されないように


いつか飛べなくなる日がくるのはわかっている

でも それは今日じゃない


そして

その日がやって来たときも 絶対にこう言えるよ


わたしたちは心からお互いを愛していたと